2025年に入り、金の価格が高騰して話題になりました。そんな金の価格と連動している暗号資産があるのをご存じですか?
三井物産デジタルコモディティーズが発行する金価格連動型ステーブルコインとして、他の暗号資産とは一線を画する特徴を持つ「ジパングコイン(ZPG)」。金と同等の価値を持ちながらもデジタル資産としての利便性を兼ね備えた投資先として、将来性に期待が高まっています。本記事では、初心者の方向けにジパングコインの基本情報から特徴、購入方法、将来性まで徹底解説します。
ジパングコイン(ZPG)の基本情報

引用元:ジパングコイン公式サイト
ジパングコイン(ZPG)は、三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が2022年2月に発行した日本初の金価格連動型ステーブルコインです。1ZPGが金1gの価格と同等になるように設計されており、暗号資産(仮想通貨)でありながら、実物資産である金の価値を裏付けとしています。
金という実物資産を担保にすることで、他の暗号資産(仮想通貨)と比較して価格変動が安定しており、資産運用や将来的な決済手段としての活用が期待されています。国内の限られた取引所でのみ取引可能なデジタル資産であり、bitFlyer Blockchainが開発したプライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤として発行されています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ジパングコイン(ZPG) |
発行元 | 三井物産デジタルコモディティーズ株式会社 |
ローンチ時期 | 2022年2月 |
基盤ブロックチェーン | miyabi(bitFlyer Blockchain) |
発行上限 | 390億円(将来的な発行上限の上昇の可能性あり) |
価格連動 | 1ZPG=金1g |
取り扱い取引所 | SBI VCトレード、bitFlyer、DMM Bitcoin、CoinTradeなど |
ジパングコインは発行時に金の現物が担保として信託に寄託される仕組みを持ち、万が一発行元が破綻しても銀行保証によって保有者の資産が保護されるなど、ユーザー保護の仕組みも整備されています。現在はSBI VCトレードをはじめとする国内主要取引所で購入可能です。
ジパングコイン(ZPG)の5つの特徴
ジパングコイン(ZPG)は他の暗号資産(仮想通貨)とは異なる独自の特徴を持っています。金価格との連動性や発行元の信頼性、技術的な基盤など、様々な観点から注目されている理由を詳しく説明します。これらの特徴を理解することで、投資判断や資産運用の選択肢として検討する際の参考になるでしょう。
金を担保にした「商品担保型」のステーブルコイン

ジパングコイン(ZPG)は、金を担保にした「商品担保型」のステーブルコインです。一般的なステーブルコインは法定通貨(米ドルなど)に価格を連動させることが多いですが、ジパングコインは金の価格に連動するように設計されています。具体的には、1ZPGが金1gの価格と同等になるよう価値が調整されています。
ステーブルコインには大きく分けて3種類あります。法定通貨を担保にする「法定通貨担保型」(USDCやUSDTなど)、他の暗号資産(仮想通貨)を担保にする「仮想通貨担保型」(DAIなど)、そして金などの商品を担保にする「商品担保型」です。ジパングコインはこの「商品担保型」に分類され、日本初の金連動型ステーブルコインとして注目を集めています。
発行の仕組みとしては、デジタルアセットマーケッツがジパングコインを販売する際に、発行元の三井物産デジタルコモディティーズからジパングコインを受け取ると同時に、受け取ったジパングコインと等価値の金(現物)を買い上げ、その金を三井物産デジタルコモディティーズに消費寄託します。この仕組みによって、ジパングコインの価値を裏付ける金の現物が必ず用意されるため、金との価格連動性が保たれやすくなっています。これにより、暗号資産(仮想通貨)市場の価格変動に左右されにくく、世界的な経済情勢の変動に対するヘッジ手段としての機能が期待できます。
プライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤に発行

ジパングコイン(ZPG)は、株式会社bitFlyer Blockchainが開発したプライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤として発行されています。これは一般的な暗号資産(仮想通貨)で使用されているビットコインやイーサリアムなどのパブリックブロックチェーンとは異なる特徴を持っています。
プライベートブロックチェーンとは、参加者が限定され、中央集権的な管理者が存在するブロックチェーンのことです。パブリックブロックチェーンと比較して、処理速度の高速化やセキュリティの向上といったメリットがあります。「miyabi」は毎秒4,000件という圧倒的な処理速度を実現し、高機能なインデックスを搭載することでブロックチェーンが苦手とするデータ検索の高速化も実現しています。
一方で、プライベートブロックチェーンは情報の透明性が低く、中央管理者がデータを管理する仕組みであるため、管理者の信頼性が重要になります。ジパングコインの場合、三井物産グループという信頼性の高い大手企業がバックについていることから、管理体制に対する信頼性は比較的高いと言えるでしょう。現時点ではジパングコインは取引所の口座から出金できず、投資対象としての用途に限定されていますが、将来的に決済手段として利用できるようになれば、miyabiの高速処理能力はより重要な意味を持つようになるでしょう。
三井物産デジタルコモディティーズが発行元
ジパングコイン(ZPG)は、三井物産の100%子会社である三井物産デジタルコモディティーズが発行しています。三井物産は1873年に設立された歴史ある日本の大手総合商社で、鉄鉱石や原油などの資源事業に強みを持ち、エネルギー、食料、海運、金融など幅広い分野で豊富な経験と実績を有しています。
暗号資産(仮想通貨)市場では、発行元の信頼性は非常に重要な要素です。特にステーブルコインの場合、過去には発行元の信頼性の低さや担保資産の不足が原因で価格が大暴落するケースもありました。ジパングコインの場合、東証プライム上場の大企業である三井物産グループのバックアップを受けていることから、一定の信頼性が担保されていると言えます。
さらに、ジパングコイン(ZPG)を取り扱う企業であるデジタルアセットマーケッツは、セブン銀行、インタートレード、三井物産、光証券、日本取引所グループ(JPX)といった複数の大手企業から出資を受けています。また、金融庁の厳しい審査を通過した上で運営されているため、法令順守の体制も整っています。これらの要素が、ジパングコインの信頼性を高める要因となっています。このように、発行元や関連企業の信頼性の高さは、ステーブルコインとしての価値安定にも寄与していると考えられます。
金価格と連動する安定性がある
ジパングコイン(ZPG)の最大の特徴のひとつは、金価格と連動するように設計されている点です。具体的には、1ZPGの価格が金1gの価格と同じになることを目指しています。金は古くから価値の保存手段として認識されており、インフレーションや経済不安に対するヘッジ手段としても広く利用されてきました。
金の価格は2000年には1gあたり約1,000円程度でしたが、長期的に見ると上昇トレンドを描いています。特に2008年の金融危機以降、世界的な経済不安やインフレ懸念により金価格は大きく上昇しました。2020年以降も新型コロナウイルス、ロシア・ウクライナ問題、世界的なインフレ加速などを背景に価格は上昇し続けています。ジパングコインの価格もこれらの金価格の動向に連動して変動しています。
他の暗号資産(仮想通貨)と異なり、ジパングコインは仮想通貨そのものの需要や将来性ではなく、金という実物資産の価値によって価格が左右されるという特性があります。これにより、一般的な暗号資産(仮想通貨)市場の急激な価格変動の影響を受けにくく、相対的に安定した価格推移が期待できます。ただし、金価格自体も経済状況や地政学的リスクによって変動するため、完全に安定しているわけではありません。しかし、長期的な資産価値の保全や分散投資のひとつの選択肢として、金価格連動型のジパングコインは魅力的な特性を持っていると言えるでしょう。
決済や資産運用にも活用可能
ジパングコイン(ZPG)は単なる投資対象としてだけでなく、将来的には決済手段としても利用できるよう設計されています。ホワイトペーパーによると、サービスはPhase1からPhase2へと段階的に拡充される計画が示されており、Phase2では「送金または決済手段として利用可能なサービス」の提供が予定されています。
現物の金は高額で分割しにくく、持ち運びや取引に不便な面がありますが、ジパングコインはデジタル化によって少額からの投資や取引が可能になっています。また、現物金の保管にはスペースや安全管理のコストがかかりますが、ジパングコインはデジタル資産としてオンラインで管理できるため、保管の手間やコストが大幅に削減できます。
さらに、一部の取引所ではジパングコインを対象としたレンディングサービスも提供されています。これは保有しているジパングコインを貸し出すことで金利収入を得られるサービスです。金(ゴールド)の現物投資では得られない収益機会であり、ジパングコインならではのメリットと言えるでしょう。現状ではSBI VCトレードとCoinTradeの2つの取引所でレンディングサービスが提供されています。将来的には取引対象の拡大も予定されており、金の現物やほかの暗号資産(仮想通貨)との取引も可能になる見込みです。このように、ジパングコインは投資対象としてだけでなく、様々な用途での活用が期待される暗号資産(仮想通貨)です。
初心者におすすめ!ジパングコイン(ZPG)を買うならSBI VCトレード
ジパングコイン(ZPG)の魅力を理解したところで、実際にどこで購入するのが良いのでしょうか。現在、ジパングコインを取り扱っている取引所は複数ありますが、中でも初心者に特におすすめなのがSBI VCトレードです。安全性や使いやすさ、手数料などの面で優れており、ジパングコインの購入先として最適な選択肢の一つです。
SBI VCトレードとは

SBI VCトレードは、SBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の暗号資産(仮想通貨)取引所です。2021年にTaoTao株式会社と合併し、従来の「VC TRADE」と「TAOTAO」の各サービスが一本化されました。SBIグループという金融大手のバックアップがあり、セキュリティ面での信頼性が高いことが特徴です。
2024年現在、SBI VCトレードではジパングコインを含む24種類以上の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っています。現物取引だけでなく、レバレッジ取引、積立購入、レンディングなどの多様なサービスも提供しており、取引所におけるサービスの幅広さを重視したい人に向いています。特にジパングコインについては、現物取引だけでなく、貸コインサービス(レンディング)にも対応しており、保有するだけでなく運用によって収益を得ることも可能です。
SBI VCトレードの特徴として、各種手数料の多くが無料である点も挙げられます。日本円の入出金手数料、暗号資産(仮想通貨)の入出金手数料、販売所での取引手数料などが無料となっています。取引所形式での取引手数料もマイナス0.01%〜0.05%と比較的低水準に設定されており、コストを抑えて取引したい方にもおすすめです。また、24時間365日対応の「クイック入金」サービスも利用可能で、リアルタイムで入金処理が完了するため、タイミングを逃さず取引を行うことができます。
項目 | 内容 |
---|---|
取扱仮想通貨 | 24種類以上 |
手数料 | 販売所:無料、取引所:-0.01〜0.05% |
最低取引数量(ZPG) | 0.01ZPG |
日本円入金手数料 | 無料 |
日本円出金手数料 | 無料 |
暗号資産入出金手数料 | 無料 |
スマホ対応 | アプリ「VCTRADE mobile」 |
セキュリティ | マルチシグ、コールドウォレットなど |
SBI VCトレードの特徴とメリット
SBI VCトレードを利用する最大のメリットは、SBIグループの信頼性です。SBIグループは国内最大級の金融グループであり、証券業や銀行業など様々な金融事業を展開しています。そのグループ企業が運営する暗号資産(仮想通貨)取引所であることは、セキュリティや運営の安定性において大きな安心感につながります。
また、取引手数料の安さも大きな魅力です。SBI VCトレードでは、日本円の入出金手数料、暗号資産(仮想通貨)の入出金手数料、販売所での取引手数料などが無料となっています。これにより、少額投資でも手数料負担を気にせず取引することができます。さらに、すでにSBI証券や住信SBIネット銀行などのSBIグループの金融サービスを利用している方は、即時入金などの連携サービスもスムーズに利用できるでしょう。
セキュリティ面では、マルチシグやコールドウォレットなどの高度なセキュリティ対策が施されています。暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶ際、セキュリティは最も重要な要素の一つです。過去に発生した取引所のハッキング事件などを考えると、しっかりとしたセキュリティ対策を講じている取引所を選ぶことが重要です。SBI VCトレードは、SBIグループのセキュリティノウハウを活かした高水準のセキュリティを提供しており、初心者でも安心して利用できる環境が整っています。

ジパングコイン(ZPG)の購入方法
ジパングコイン(ZPG)に投資したいと考えた場合、実際にどのように購入すれば良いのでしょうか。ここではSBI VCトレードを例に、口座開設から実際の購入までの流れを具体的に解説します。初めて暗号資産(仮想通貨)を購入する方でも安心して取引を始められるよう、各ステップを詳しく説明していきます。
SBI VCトレードの口座を開設する
ジパングコイン(ZPG)を購入するためには、まずSBI VCトレードで口座を開設する必要があります。口座開設は全てオンラインで完結し、手数料は無料です。以下の手順で進めていきましょう。
まず、SBI VCトレードの公式サイトにアクセスし、トップページからメールアドレスを登録します。
登録したメールアドレス宛に届いたメールを開き、指示に従って手続きを進めます。基本的な手順は以下の通りです。
- パスワードを設定
- SMSや電話番号で本人認証を行う
- 氏名や住所などの基本情報を入力(本人確認書類と一致する情報を正確に)
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)をスマホで撮影してアップロード
- 本人の顔写真をスマホで撮影してアップロード
- リアルタイムチェックを通過して申請完了
審査には通常1〜3営業日程度かかりますが、スムーズに進めば最短当日中に口座開設が完了することもあります。審査が完了すると、登録したメールアドレス宛に完了通知が届きますので、その後はログインして取引を開始することができます。初回ログイン時には二段階認証の設定が求められることがありますので、指示に従って設定を完了させましょう。
口座へ購入資金を入金する
口座開設が完了したら、次はジパングコイン(ZPG)の購入資金を口座へ入金します。SBI VCトレードでは、インターネットバンキングを用いた「クイック入金」のみが入金方法として指定されています。対応している金融機関のインターネットバンキング口座がない場合は、あらかじめ用意する必要がある点には注意が必要です。
クイック入金の手順は以下の通りです。
- SBI VCトレードの取引口座にログイン
- 「入出金・入出庫」から「日本円入金」を選択
- 金融機関を選び、入金額を指定
- 「確認」ボタンを押す
- 確認画面で「振込ページにログイン」ボタンを押す
- 選んだ金融機関のウェブサイトにログイン
- 振込内容を最終確認し、振込を実行
クイック入金のメリットは、24時間365日いつでも即時入金が可能という点です。通常の銀行振込と異なり、夜間や休日でも即座に入金処理が完了するため、相場の動きを見ながらタイミングよく取引することができます。入金手数料は無料で、最低入金額は1,000円からとなっています。上限金額は最大10億円と設定されており、実質的に制限はないと言えるでしょう。入金が完了すると、取引画面の残高に反映されます。
ジパングコイン(ZPG)を購入する
口座への資金入金が完了したら、いよいよジパングコイン(ZPG)を購入します。SBI VCトレードの現物取引には、「販売所」と「取引所」の2種類があります。ただし、ジパングコインは「販売所」でのみ取り扱いがあるため、販売所で購入することになります。
購入手順は非常にシンプルです、以下の手順で購入を進めましょう。
- 取引画面で「買う」ボタンをクリック
- 取り扱い銘柄の一覧から「ジパングコイン」を選択
- 購入したい数量を入力
- 購入価格や手数料などを確認
- 「買う」ボタンをクリック
SBI VCトレードの販売所では、最低0.01ZPGから購入可能です。これは2025年3月現在の価格で約120円程度からの少額投資が可能ということになります。販売所での取引手数料は無料ですが、取引所と販売所の価格差(スプレッド)が実質的なコストとなります。購入時と売却時の価格差があるため、短期売買を繰り返す場合はこのコストを考慮する必要があります。
購入したジパングコインは、SBI VCトレードの口座内で保管されます。現時点では、ジパングコインは取引所の口座からの出金はできず、投資商品としての保有に限定されています。将来的には送金や決済手段としての機能も予定されていますが、現状では取引所内での売買のみが可能です。
ジパングコイン(ZPG)の将来性・今後の展望
ジパングコイン(ZPG)に投資を検討する上で、その将来性や今後の展望について理解することは非常に重要です。金価格に連動するという特性から、一般的な暗号資産(仮想通貨)とは異なる将来性を持っています。ここでは、ジパングコインの今後の可能性について、様々な観点から解説します。
金の新たな投資先としての期待
ジパングコイン(ZPG)は、金投資の新たな選択肢として期待されています。従来の金投資には、現物購入やETF(上場投資信託)などの方法がありました。しかし、現物購入では初期投資額が大きくなりがちで、保管や管理にも手間とコストがかかります。また、ETFでは為替の影響を受けたり、実際の金価格と乖離したりする場合もあります。
これに対し、ジパングコインは少額から金投資を始められる点が大きなメリットです。SBI VCトレードでは最低0.01ZPG(約120円程度)から購入可能で、初心者でも気軽に金投資を始めることができます。また、現物金のように保管場所を確保する必要がなく、盗難リスクも低減できます。さらに、24時間365日取引可能な点も、通常の金市場では難しい利点です。
世界的な経済不安やインフレへの懸念が高まる中、金は価値保存の手段として再評価されています。経済の不確実性が増す状況では、金のような実物資産への投資需要が高まる傾向があります。ジパングコインはこうした金投資の需要を、より少額から、より手軽に満たすことができる新しい金融商品として、今後さらに注目を集める可能性があります。また、デジタル資産としての特性から、若年層にも従来の金投資よりも親しみやすい投資手段として普及していくことが期待されています。
送金・決済手段としての展開
ジパングコイン(ZPG)は、将来的に送金や決済手段としての利用も視野に入れて開発されています。現時点では取引所内での売買に限定されていますが、ホワイトペーパーによると将来的にはPhase2として送金・決済機能の実装が計画されています。これが実現すれば、金の価値に裏付けられた決済手段として、新たな市場を開拓する可能性があります。
送金・決済手段としてのジパングコインの最大の強みは、基盤となるプライベートブロックチェーン「miyabi」の高速処理能力とセキュリティの高さです。毎秒4,000件の処理速度を持つmiyabiは、リアルタイムの決済処理に十分な性能を持っています。また、パブリックブロックチェーンと比較して低コストで運用できることから、少額決済にも適しています。
金価格に連動する特性は、インフレに強い決済手段としての価値も提供します。法定通貨がインフレで価値を失いやすい経済環境において、金に裏付けられた決済手段は価値の安定性という大きなメリットを持ちます。また、国内だけでなく将来的には国際送金にも活用できる可能性があり、手数料の安さや処理速度の速さから、既存の送金システムに代わる選択肢として注目されています。このように、ジパングコインは単なる投資商品としてだけでなく、実用的な決済インフラとしての将来性も秘めているのです。
取引対象の拡大可能性
ジパングコイン(ZPG)の将来性を考える上で重要な点の一つが、取引対象の拡大可能性です。現在、ジパングコインは日本円との取引のみが可能ですが、ホワイトペーパーによると将来的には金の現物や他の暗号資産(仮想通貨)との取引も予定されています。これらの取引対象が拡大することで、ジパングコインの流動性や利便性が大幅に向上すると期待されています。
特に注目されるのが、金の現物との直接交換の可能性です。これが実現すれば、ジパングコインは単なるデジタル資産ではなく、実物の金と交換可能なデジタルトークンとしての価値が確立します。これにより、デジタルと実物の架け橋となり、金投資の新たな選択肢として市場に定着する可能性があります。投資家は状況に応じて、デジタル資産と実物資産を柔軟に切り替えることができるようになるでしょう。
また、他の暗号資産(仮想通貨)との取引が可能になれば、暗号資産市場全体の中でのジパングコインの位置づけが強化されます。特にステーブルコインとしての役割は、価格変動の激しい暗号資産市場において重要な意味を持ちます。ビットコインやイーサリアムなどの主要暗号資産との取引ペアが追加されれば、トレーダーが一時的な資産退避先としてジパングコインを利用するケースも増えるでしょう。このように、取引対象の拡大はジパングコインのエコシステム発展において重要な要素となっています。
提携先の増加による事業展開
ジパングコイン(ZPG)の今後の展開において重要なファクターとなるのが、提携先の拡大です。現在、ジパングコインを取り扱う取引所はSBI VCトレード、bitFlyer、DMM Bitcoin、CoinTradeなど数社に限られていますが、今後取り扱い先が増加することで、より多くのユーザーがアクセスできるようになります。
特に期待されるのが、金融機関や小売業との連携です。銀行やクレジットカード会社などの金融機関と提携することで、既存の金融システムとの統合が進み、利便性が向上する可能性があります。また、小売業との提携が進めば、ジパングコインを使った実店舗やECサイトでの決済が実現し、実用性が大きく高まるでしょう。
さらに、三井物産グループのグローバルネットワークを活用した海外市場への展開も期待されています。金は世界共通の価値を持つ資産であり、金価格に連動するジパングコインは国境を越えた価値交換の手段として機能する可能性があります。日本発の暗号資産として、アジアを中心とした海外市場での認知度向上や取引所の拡大が進めば、ジパングコインのグローバルな存在感が高まるでしょう。このように、提携先の拡大はジパングコインの事業展開において不可欠な要素であり、今後の動向に注目が集まっています。
円建て以外での取引拡大
ジパングコイン(ZPG)の将来性を考える上でもう一つ重要な要素が、円建て以外での取引可能性です。現在、ジパングコインは日本円でのみ取引可能ですが、将来的には米ドルやユーロなど他の主要通貨との取引も視野に入れていると考えられます。これが実現すれば、国際的な資産としての地位が確立され、グローバルな投資家からの注目もさらに高まるでしょう。
特に重要なのは、米ドルとの取引ペアの追加です。世界の金取引は主に米ドル建てで行われていることから、ジパングコインも米ドル建ての取引が可能になれば、国際的な金市場との連動性がより高まります。また、米ドル建て取引が可能になれば、海外の投資家にとっても為替リスクを軽減しながらジパングコインに投資できるようになります。
さらに、複数通貨での取引が可能になれば、通貨間の価格差を利用した裁定取引の機会も生まれます。これにより市場の流動性が向上し、価格の安定性にも寄与するでしょう。また、国際的な金融不安時には、複数の法定通貨から金裏付けのあるジパングコインへの資金シフトも考えられ、避難先資産としての役割も強化されます。このように、円建て以外での取引拡大は、ジパングコインのグローバル化と市場拡大に大きく貢献する要素となるでしょう。今後の国際展開の動きに注目です。
ジパングコイン(ZPG)の将来性に関する課題点
ジパングコイン(ZPG)には多くの魅力がある一方で、投資を検討する際に理解しておくべき課題やリスクも存在します。ここでは、ジパングコインが抱える主な課題点について解説します。将来性を正確に評価するためには、これらのリスク要因も適切に把握しておくことが重要です。
ディペッグのリスク
ジパングコイン(ZPG)の最大のリスクの一つは、「ディペッグ」と呼ばれる現象です。ディペッグとは、ステーブルコインが連動すべき資産(この場合は金)の価格から大きく乖離してしまう状態を指します。通常、ジパングコインは1ZPGが金1gの価格と同等になるよう設計されていますが、市場の極端な変動や流動性の低下などの要因により、この価格連動が崩れるリスクがあります。
過去には他のステーブルコインでディペッグの事例がありました。特に2022年5月に発生したTerra USD(UST)の事件は、暗号資産市場に大きな衝撃を与えました。当時UST(米ドルに連動するアルゴリズム型ステーブルコイン)は、大規模な売却によって価格連動が崩れ、わずか数日で価値の99%を失うという事態に陥りました。このような極端な例はまれではありますが、ステーブルコインの仕組みには本質的にこうしたリスクが内在しています。
ジパングコインの場合、金の現物を担保として保有する「商品担保型」の仕組みを採用しており、アルゴリズムだけに依存するステーブルコインよりもディペッグのリスクは低いと考えられます。しかし、急激な市場変動や大量売却が発生した場合、一時的に金価格との乖離が生じる可能性は否定できません。投資家はこうしたリスクを理解した上で、分散投資などのリスク管理を行うことが重要です。発行元の三井物産デジタルコモディティーズの財務状況や、金の担保状況に関する情報を定期的にチェックすることも、リスク管理の一環として有効でしょう。
規制の影響を受ける可能性
暗号資産(仮想通貨)市場全体に共通する課題として、規制環境の変化があります。ジパングコイン(ZPG)も例外ではなく、将来的な規制強化によって運用や取引に影響を受ける可能性があります。日本では2023年6月に改正資金決済法が施行され、ステーブルコインの規制が明確化されました。
この改正法では、ステーブルコインを「デジタルマネー類似型ステーブルコイン」と「暗号資産型ステーブルコイン」の2種類に分類し、それぞれに異なる規制を適用しています。現在、ジパングコインは適切な法令順守の下で運営されていますが、将来的に規制が変更・強化された場合、ビジネスモデルの変更を余儀なくされる可能性もあります。
国際的な事例では、Facebookが計画していたステーブルコイン「Diem(旧Libra)」が、規制当局からの強い反対を受けて最終的にプロジェクトを断念するという出来事もありました。ジパングコインはすでに発行・運用されており、また金融庁の認可を受けた事業者によって取り扱われているため、同様のリスクは低いと考えられます。しかし、国内外の規制動向によっては事業展開に影響を受ける可能性があることは認識しておくべきでしょう。投資家としては、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインに関する規制の動向を定期的にチェックし、自らの投資に与える影響を評価することが重要です。
データ管理リスク
ジパングコイン(ZPG)は、bitFlyer Blockchainが開発したプライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤としています。パブリックブロックチェーンと異なり、プライベートブロックチェーンは中央管理者によってデータが管理される仕組みになっています。この特性は、処理速度や管理効率の面でメリットがある一方、いくつかのリスクも内包しています。
最も重要なリスクの一つは、データの改ざんや消去のリスクです。理論上、中央管理者が意図的または偶発的にデータを改変することが可能であり、これによって取引の透明性や信頼性が損なわれる可能性があります。もちろん、ジパングコインの場合は三井物産グループという信頼性の高い企業が関与しているため、意図的な不正のリスクは低いと考えられますが、技術的にはこうした可能性が存在することは理解しておく必要があります。
また、システム障害や技術的トラブルのリスクも考慮すべき点です。特定のサーバーやシステムに依存する中央集権的な構造では、そのシステムに問題が発生した場合、ネットワーク全体の機能が停止する可能性があります。大規模なシステム障害やサイバー攻撃が発生した場合、一時的に取引が停止したり、最悪の場合はデータが失われたりする可能性も否定できません。
これらのリスクに対しては、発行元や取引所が適切なセキュリティ対策やバックアップ体制を整備していることが重要です。投資家としては、技術的な面だけでなく、運営企業のガバナンス体制やセキュリティポリシーについても情報収集しておくことが、リスク管理の一環として有効でしょう。
まとめ
ジパングコイン(ZPG)は、金価格に連動するように設計された日本初の商品担保型ステーブルコインとして、暗号資産(仮想通貨)市場に新たな選択肢を提供しています。三井物産グループという信頼性の高い企業が発行元であることや、金という実物資産を担保としている点が大きな特徴であり、強みとなっています。
特筆すべきは、ジパングコインが単なる投資商品としてだけでなく、将来的な送金・決済手段としての機能も視野に入れて開発されている点です。現状では取引所内での売買に限定されていますが、将来的には取引対象の拡大や円建て以外での取引、金の現物との交換などの機能拡張が計画されており、多様な用途での活用が期待されています。
一方で、ディペッグのリスクや規制環境の変化、データ管理に関するリスクなど、投資を検討する際に考慮すべき課題点も存在します。これらのリスクは、三井物産グループの信頼性やセキュリティ対策によって軽減されている面もありますが、完全に排除することはできません。投資家はこれらのリスクを理解した上で、自己責任のもとで投資判断を行うことが重要です。
ジパングコイン(ZPG)の購入を検討している方は、SBI VCトレードなどの信頼性の高い取引所を利用することをおすすめします。初心者でも簡単に口座開設ができ、少額から投資を始めることができます。将来的には金価格の上昇に伴う資産価値の向上や、決済手段としての利用拡大など、さまざまな可能性を秘めたデジタル資産として注目されています。
ジパングコインは、伝統的な金投資のメリットとデジタル資産の利便性を兼ね備えた新しい選択肢として、特に安定性を重視する投資家やインフレ対策を考える方に適した商品と言えるでしょう。暗号資産(仮想通貨)投資の多様化や資産ポートフォリオのバランス調整を検討している方は、ジパングコインの特性と可能性を理解した上で、自身の投資戦略に組み込むことを検討してみてはいかがでしょうか。
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