モナコイン（MONA）は将来性なしのオワコンなのか？｜初心者向けに今後の見通しや買い方を徹底解説

モナコインは2014年に誕生した日本初の国産暗号資産（仮想通貨）です。2017年末には約2,400円の最高値を記録し、投げ銭文化やNFTプラットフォームなど独自のエコシステムを築いてきました。

しかし、2025年2月現在の価格は50円台まで下落し、時価総額ランキングも900位台に低迷。取引量の減少や開発の停滞により、「オワコン化」を指摘する声も出ています。

一方で、2026年に予定される半減期や、決済手段としての技術的優位性など、将来性に期待できる要素も残されています。本記事では、モナコインの特徴や課題を詳しく解説し、今後の展望を分析していきます。

特に暗号資産投資を検討している方や、モナコインに関心をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

モナコイン（MONA）とは？基本情報を解説

モナコイン（MONA）は、2013年12月に開発された日本初の国産暗号資産（仮想通貨）です。2014年1月1日に正式版がリリースされ、現在も国内の主要な暗号資産取引所で取引されています。

2025年2月現在の基本情報は以下の通りです。

項目	内容
名称	モナコイン（MONA）
時価総額	約25億円
時価総額ランキング	905位
発行上限	1億512万MONA
主な取扱取引所	コインチェック、GMOコイン、bitFlyer

コンセンサスアルゴリズムにはプルーフ・オブ・ワーク（PoW）を採用しており、約3年周期で訪れる半減期によって発行量が調整される仕組みを持っています。次回の半減期は2026年に予定されています。

2ちゃんねる発祥の日本の暗号資産（仮想通貨）

モナコインは、インターネット掲示板「2ちゃんねる（現5ちゃんねる）」のソフトウェア板で活動していた「Mr.Watanabe」という匿名の開発者によって生み出されました。アイコンには2ちゃんねる発祥のアスキーアート「モナー」が採用され、日本のインターネット文化と深く結びついています。

取引の特徴として、国内取引所での取引が9割以上を占める点が挙げられます。これは日本のユーザーが中心となって利用している証であり、国内の暗号資産コミュニティで独自の地位を確立しています。

取引関連の情報も日本語で提供されることが多く、日本人投資家にとって理解しやすい環境が整っています。このような特徴から、暗号資産投資を始めたばかりの初心者や、日本の暗号資産文化に興味を持つ投資家から支持を集めています。

ライトコインをベースに開発された技術基盤

モナコインはライトコイン（LTC）のソースコードをベースに開発されました。ライトコインはビットコインから派生した暗号資産であり、モナコインはこれら先行する2つの暗号資産の技術的特徴を受け継いでいます。

取引処理のスピードと手数料については、以下のような特徴があります。

仮想通貨	ブロック生成時間	取引手数料（概算）
モナコイン	約1.5分	数円（0.001MONA）
ビットコイン	約10分	数百円～数千円
ライトコイン	約2.5分	数十円程度

特筆すべき技術的特徴として、世界で初めてSegwit（Segregated Witness）技術を実装した暗号資産である点が挙げられます。この技術により、トランザクションデータの処理効率が向上し、スケーラビリティ問題の解決に貢献しました。

投げ銭文化とコミュニティの特徴

モナコインの大きな特徴として、日本のインターネットコミュニティにおける投げ銭文化との結びつきが挙げられます。かつては「AskMona」や「Monappy」といったプラットフォームを通じて、コンテンツ制作者への支援手段として活発に利用されていました。

現在は一部のサービスが終了しているものの、新たなNFTプラットフォーム「MonaParty」では、トレーディングカード型のNFT「MONACARD」が取引されるなど、コミュニティ主導での新しい取り組みが続いています。

また決済手段としても展開されており、以下のような場面で利用できます。

• オンラインショッピングサイト「Bitcoinmall」での商品購入
• 秋葉原のパソコンショップ「ark」での支払い
• 「モナコイン神社」での参拝料や奉納

このように実店舗での決済にも対応しており、投機的な価値だけでなく実用的な価値も持ち合わせています。特に少額決済における手数料の低さは、実用化における大きな利点となっています。

モナコイン（MONA）の主な特徴5つ

モナコインには他の暗号資産（仮想通貨）にはない独自の特徴があります。ここでは投資判断や利用時に重要となる5つの特徴について詳しく解説します。これらの特徴を理解することで、モナコインの現在の市場での位置づけと将来性を把握することができます。

高速な取引処理と低手数料の実現

モナコインの最大の強みは、高速な取引処理速度と低コストでの取引を実現している点です。ビットコインの場合、1つのブロック生成に約10分かかりますが、モナコインはわずか1.5分で処理が完了します。

取引手数料についても、以下のような競争力のある水準を実現しています。

項目	モナコイン	ビットコイン
標準的な取引手数料	0.001MONA（数円）	0.0001BTC（数百円～）
送金完了時間	約1.5分	約10分
1時間あたりの処理可能取引数	約40回	約6回

この高速・低コストという特性により、少額決済での実用性が高いという評価を得ています。特に飲食店での支払いやネットショッピングなど、即時性が求められる場面での利用に適しています。

世界初のSegwit実装による技術革新

モナコインは2017年に世界で初めてSegwit（Segregated Witness）技術を実装した暗号資産として注目を集めました。Segwitは取引データを最適化する技術で、以下のような改善をもたらしています。

• トランザクションあたりのデータ容量を約60%削減
• マルウェア攻撃への耐性強化
• スケーラビリティの向上

この技術革新により、ブロックチェーンのデータ肥大化問題に対する解決策を示し、他の暗号資産の技術発展にも影響を与えたという評価を受けています。後にビットコインやライトコインなども同技術を採用することとなりました。

NFTの発行・売買プラットフォーム

モナコインのブロックチェーン上では、「MonaParty（モナパーティー）」というプラットフォームを通じてNFTの発行や取引が可能です。代表的な事例として、トレーディングカード型NFT「MONACARD（モナカード）」があります。

2023年からは新たに「Knights of Monadom」というNFTゲームも登場し、以下のような特徴的な機能を提供しています。

• ChatGPTを活用した自動バトルシステム
• ユーザー作成カードの登録機能
• NFTカードの売買マーケットプレイス

これらのサービスにより、コレクション価値とゲーム性を組み合わせた独自のエコシステムを形成しています。特にクリエイターやゲーム愛好家からの支持を集めており、新しい価値創造の場として注目されています。

独自の投げ銭システムとゲーム連携

モナコインは日本のインターネットカルチャーと密接に結びついた投げ銭システムを展開してきました。主なプラットフォームと特徴は以下の通りです。

サービス名	主な機能	特徴的な使用例
AskMona3.0	Q&A形式の投げ銭	0.00114114MONA（イイヨイイヨ）など語呂合わせ投げ銭
MonaParty	NFTカードバトル	カード取引とゲーム報酬
モナダムキーカード	物理カードとの連動	NFCチップ内蔵カードでの決済

また、ゲームプラットフォームとの連携も積極的に進められており、仮想通貨の新しい活用方法を提示しています。これらのサービスは日本のユーザーを中心に独自のコミュニティを形成しています。

他の暗号資産（仮想通貨）との互換性

モナコインは国内で初めて「アトミックスワップ」に対応した暗号資産です。アトミックスワップとは、異なるブロックチェーン上の暗号資産を直接交換できる技術で、以下のような利点があります。

• 取引所を介さない直接交換による手数料削減
• 取引所預け入れリスクの回避
• クロスチェーンでの柔軟な資産運用

この技術により、ビットコインやライトコインなど他の主要な暗号資産との相互運用性が確保されています。特に取引所のハッキングリスクを回避したい投資家や、複数の暗号資産を活用したトレーディングを行う上級者から評価されています。

また、国内の主要取引所での取り扱いも多く、日本円との換金性の高さも特徴の一つとなっています。コインチェックやGMOコインなど、信頼性の高い取引所での取引が可能です。

モナコイン（MONA）の今後の展望

モナコインの今後を考える上で、技術面、市場動向、コミュニティの活性化など、複数の要因を総合的に分析する必要があります。ここでは、将来性に影響を与える重要な要素について詳しく解説していきます。

約3年周期の半減期の影響

モナコインは約3年周期で半減期を迎え、次回の半減期は2026年に予定されています。過去の半減期における価格変動を見てみましょう。

半減期	時期	価格への影響
第1回	2017年	最高値2,400円を記録
第2回	2020年	220円まで上昇後、140円で安定
第3回	2023年	価格変動なし、50円台で推移

直近の半減期では大きな価格変動は見られませんでしたが、2026年の半減期に向けて供給量の減少による希少価値の向上が期待されています。ただし、市場全体の動向や取引量の推移を注視する必要があります。

PoW再評価の可能性

2025年に入り、プルーフ・オブ・ステーク（PoS）の中央集権化リスクが指摘されています。これにより、モナコインが採用するプルーフ・オブ・ワーク（PoW）が再評価される可能性が出てきました。

PoWのメリットとして以下が挙げられます。

• 電力消費による物理的な価値の裏付け
• 分散性の高さと51%攻撃への耐性
• 半減期による供給量制御の確実性

特にイーサリアムのPoS移行後に顕在化した「バリデータ寡占問題」と比較して、モナコインのPoWシステムは高い分散性を維持しています。この点が投資家から再評価される可能性があります。

コミュニティ活性化への期待

モナコインの独自のコミュニティ文化は、新たなNFTプラットフォーム「MonaParty」を中心に再構築が進められています。2024年から始まった主な取り組みは以下の通りです。

プロジェクト	内容	期待される効果
Knights of Monadom	NFTカードゲーム	若年層の参入促進
GoToSocialサーバー	分散型SNS	コミュニティ活性化
MONACARD	NFTマーケットプレイス	取引量の増加

これらの新規プロジェクトにより、投げ銭文化の復興とコミュニティの活性化が期待されています。特にNFTとゲームを組み合わせた新しい取り組みは、若い世代の参入を促す可能性があります。

決済手段としての普及可能性

モナコインの高速な取引処理（90秒/取引）と低手数料（0.001MONA）という特性は、決済手段として大きな可能性を秘めています。現在の利用状況は以下の通りです。

実店舗での導入事例として、全国55店舗（MONAMAPに掲載）での利用が可能となっています。また、オンライン決済サービス「Zaif Payment」との連携により、ECサイトでの利用も徐々に広がりを見せています。

今後の普及に向けた課題は以下の通りです。

• 加盟店の拡大と決済インフラの整備
• 法規制への対応と利用者保護の強化
• 決済時の価格変動リスクへの対応

特に小規模店舗やオンラインサービスでの導入のしやすさが強みとなっており、今後のフィンテック市場の発展とともに、決済手段としての活用が広がる可能性があります。

モナコイン（MONA）を買うならCoincheck（コインチェック）！

モナコインの取引を始めるなら、東証一部上場企業のマネックスグループに属するコインチェックがおすすめです。2014年からサービスを開始し、現在では暗号資産取引アプリのダウンロード数No.1を誇る実績ある取引所です。

コインチェックでは以下のような取引が可能です。

取引の種類	特徴	最低取引額
現物取引（販売所）	即時取引可能	500円から
現物取引（取引所）	取引手数料無料	1.0MONA以上
積立投資	自動積立可能	500円から

特に初心者向けの充実したサポート体制と、スマートフォンでも使いやすい取引画面が特徴です。2024年1月には取引アプリのダウンロード数が600万を突破し、多くのユーザーから支持されています。

Coincheck（コインチェック）

マネックスグループ傘下の取引所で、アプリの使いやすさに定評があります。特に初心者向けのわかりやすい取引画面と、31種類の豊富な取扱通貨が特徴です。

また2025年1月よりイーサリアム（ETH）のステーキングサービスを開始したことも話題になりました。

コインチェックのステーキングは手続きや申し込みが不要で、イーサリアムを保有するだけで報酬が得られる画期的なサービスです。

ステーキングとは、暗号資産を保有したまま報酬を得られる新しい投資方法です。株式投資における配当金のように、資産を持っているだけで定期的な収益を得ることができます。

メリット・デメリット

メリットとして、スマートフォンアプリの操作性の高さが挙げられます。直感的な操作で取引ができ、チャートの見やすさも特徴的です。また、取引所形式での取引手数料が無料なのも大きな魅力です。

メリット	デメリット
・アプリの使いやすさ ・取引所取引の手数料無料 ・豊富な取扱通貨数	・販売所でのスプレッドが比較的高め ・出金手数料が高め ・レバレッジ取引非対応

デメリットとしては、販売所での価格スプレッドが他社と比べて若干高めな点や、出金手数料が407円かかる点が挙げられます。また、レバレッジ取引に対応していないため、レバレッジ取引を検討している方は他の取引所も検討する必要があります。

手数料体系

Coincheckの手数料体系は以下の通りです。特に取引所取引の手数料が無料である点は、初心者にとって大きなメリットとなります。

取引種別	手数料
販売所取引	無料（スプレッド差あり）
取引所取引	無料
日本円出金手数料	407円
暗号資産出庫手数料	通貨により異なる

入金手数料は銀行振込の場合無料ですが、クイック入金やコンビニ入金を利用する場合は別途手数料がかかります。

取扱通貨と特徴

31種類の暗号資産（仮想通貨）を取り扱っており、主要な暗号資産（仮想通貨）からアルトコインまで幅広く取引が可能です。特に以下の通貨の取引が人気です。

• ビットコイン（BTC）：最も取引量が多い基軸通貨
• イーサリアム（ETH）：スマートコントラクトプラットフォーム
• リップル（XRP）：送金速度が速く、金融機関での採用も進む

また、NFT（非代替性トークン）マーケットプレイスの提供や、暗号資産（仮想通貨）の積立サービスなど、投資以外のサービスも充実しています。取引所としての機能に加えて、暗号資産（仮想通貨）の活用の幅を広げられる点も特徴です。これからモナコインの取引を始める方は、まずはコインチェックで口座を開設してみることをおすすめします。

モナコイン（MONA）の将来性に対する懸念事項

モナコインの将来性を考える上で、取引量の減少や開発の停滞など、複数の懸念材料が指摘されています。ここでは投資判断の参考となる重要な課題について詳しく解説します。

取引量の激減と流動性の課題

2025年現在、モナコインの取引量は著しく減少しており、時価総額は約25億円、ランキングは900位台まで後退しています。主要取引所での24時間取引量を見ると、以下のような状況です。

取引所	24時間取引量（2025年2月現在）	全体に占める割合
コインチェック	約500万円	45%
GMOコイン	約300万円	27%
その他	約300万円	28%

取引量の低下に伴い、売買スプレッドが拡大している点も課題です。特に大口取引での価格インパクトが大きく、投資家にとってリスク要因となっています。

開発の停滞と技術革新の遅れ

モナコインの技術開発は2018年以降、目立った進展が見られず、公式サイトの更新も長期間ストップしている状況です。以下のような課題が指摘されています。

• 最新バージョンが0.20.4で長期間更新なし
• スマートコントラクト機能の未実装
• DeFi対応の遅れ

特に開発ロードマップやホワイトペーパーが存在しない点は、今後の技術発展の見通しを不透明にしています。他の暗号資産が次々と新機能を実装する中、技術面での競争力低下が懸念されます。

サービス終了が相次ぐ現状

モナコインを活用した主要サービスの多くが終了しており、エコシステムの縮小が進んでいます。主な終了サービスは以下の通りです。

サービス名	主な機能	終了時期
tipmona	Twitter投げ銭	2019年
モナバコ	Q&Aサービス	2019年
Coinomi	ウォレット	2024年

新規サービスの参入も減少傾向にあり、利用シーンの拡大が停滞している状況です。これにより、実用通貨としての価値低下が懸念されています。

海外展開の限界と市場規模

日本のローカルな暗号資産としての性格が強いモナコインは、海外市場での普及に苦戦しています。主な課題として以下が挙げられます。

• 海外取引所からの上場廃止の相次ぐ
• 英語での情報発信の不足
• 国際的なコミュニティの未形成

2024年にはバイナンスジャパンへの上場も見送られ、国際展開の面での成長が見込みにくい状況が続いています。市場規模の拡大には国内市場の活性化が不可欠となっています。

まとめ

モナコインは日本発の暗号資産として、以下のような特徴と課題を持っています。

肯定的な要素として、高速な取引処理と低手数料、NFTプラットフォームの存在、根強いコミュニティの支持が挙げられます。特に決済手段としての技術的優位性は、今後の活用可能性を示唆しています。

一方、懸念される要素として、取引量の減少、開発の停滞、サービスの終了、海外展開の限界があります。これらは投資リスクとして認識しておく必要があります。

2026年に予定される半減期に向けて、価格面での期待も一部にありますが、長期的な成長には技術開発の再開とエコシステムの活性化が不可欠です。投資を検討する際は、これらの要素を総合的に判断することが重要です。

取引を始める場合は、安全性と使いやすさで定評のあるコインチェックの利用がおすすめです。ただし、価格変動リスクを考慮し、投資は余裕資金の範囲内で行うことが賢明です。