MEXCは数多くの暗号資産(仮想通貨)を取引できる人気の海外取引所ですが、「どうやって入金すれば良いのか」「トラベルルールの対応で送金できるのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者の方でも安心してMEXCに入金できるよう、最適な入金方法を3種類比較し、特におすすめのコインチェックからXRPを送金する方法を詳しく解説します。また、利益を日本円に換金したい方のために、MEXCからコインチェックへの出金方法も併せて解説しますので、MEXCでこれから取引を開始しようとしている方の参考になれば幸いです。
MEXCへの入金方法3種類|初心者におすすめの方法は?

引用元:MEXC公式サイト
MEXC(エムイーエックスシー)は、多くの暗号資産(仮想通貨)を取り扱う海外の取引所です。取引を始めるためには、まずMEXCに資金を入金する必要があります。MEXCへの入金方法は主に3種類あり、それぞれ特徴が異なります。
2023年6月から日本では「トラベルルール」が施行され、一部の国内取引所からは海外取引所への送金ができなくなりました。しかし、コインチェックやビットバンクなどの取引所からはMEXCへの送金が可能です。これから初めてMEXCに入金する方にとって、どの方法が最適なのか解説します。
MEXCへの入金方法は下記の3つがあります。
- 国内取引所(コインチェックなど)から暗号資産で送金
- クレジットカードを使った直接購入
- P2P取引による入金
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
コインチェックからXRPを送金する方法

国内取引所からMEXCへの入金方法として、最もおすすめなのがコインチェックからXRP(リップル)を送金する方法です。XRPは送金速度が速く、手数料も安いため、取引所間の資金移動に適しています。
コインチェックからMEXCへXRPを送金するメリットは主に3つあります。まず、送金手数料が0.15XRPと非常に安いこと。次に、送金時間が約10分程度と短いこと。そして、コインチェックはトラベルルール対応済みで、MEXCへの送金が可能な数少ない国内取引所の一つであることです。
特に初心者の方には、この方法をおすすめします。日本円を国内取引所に入金し、そこでXRPを購入してMEXCに送金するという流れが、最も手数料を抑えられるからです。また、国内取引所は日本の法律に準拠しているため、セキュリティ面でも安心して利用できます。
ただし、送金する際は必ず「アドレス」と「タグ(メモ)」の両方を正確に入力する必要があります。一つでも間違えると、資金が失われる可能性があるので注意しましょう。
クレジットカードでの入金方法
MEXCでは、クレジットカードを使用して直接暗号資産(仮想通貨)を購入することも可能です。この方法のメリットは、国内取引所の口座を持っていなくても、すぐに購入できる手軽さにあります。
クレジットカードでの購入は、MEXCのアプリやウェブサイトの「Buy Crypto」機能を利用します。対応しているカードブランドはVISA、MasterCardなどです。購入したい暗号資産と金額を指定し、カード情報を入力するだけで取引が完了します。
しかし、この方法にはいくつかのデメリットもあります。最大のデメリットは手数料が高い点です。MEXCはクレジットカード決済の際に「プロバイダー」と呼ばれる仲介業者を利用するため、XRPでも約2%、他の暗号資産では10%程度の手数料がかかることもあります。
また、すべてのクレジットカードが利用できるわけではなく、カード会社によっては暗号資産の購入を制限している場合もあります。日本のカードでは利用できないケースもあるため、事前に確認が必要です。
P2P取引による入金方法
MEXCには「P2P取引」という、個人間で暗号資産(仮想通貨)を売買できるシステムがあります。この方法を使えば、銀行振込やPayPayなどの決済手段で日本円を支払い、直接MEXCアカウントに暗号資産を入金することができます。
P2P取引のメリットは、仲介手数料が抑えられる点です。取引所を介さずに個人間で直接取引するため、理論上は手数料を最小限に抑えることができます。また、様々な決済方法に対応しているため、自分に合った方法を選べる柔軟性もあります。
ただし、P2P取引には注意点もあります。最も大きなリスクは、取引相手の信頼性です。MEXCのP2Pプラットフォームには安全装置がありますが、個人間取引であるため、詐欺のリスクが完全にゼロではありません。また、取引が成立するまで時間がかかることもあり、即時性を求める場合には不向きです。
これら3つの入金方法の中で、初心者に最もおすすめなのはコインチェックからXRPを送金する方法です。手数料が安く、送金速度も速い上に、国内の法規制に準拠した安心感があります。
初心者でも簡単!コインチェックからMEXCにXRPを送金する手順
コインチェックからMEXCへの暗号資産(仮想通貨)送金は、初めての方でも画面の指示に従って進めれば簡単に行えます。ここでは特に送金手数料が安く、送金速度も速いXRP(リップル)を使った送金方法を、ステップバイステップで解説します。
送金の大まかな手順は以下の4ステップです。
- STEP1:MEXCで入金アドレスを確認する
- STEP2:コインチェックで送金先リストを作成する
- STEP3:コインチェックからMEXCへXRPを送金する
- STEP4:MEXCで入金を確認する
一つずつ丁寧に進めていきましょう。なお、この手順はコインチェックとMEXCの両方の口座をすでに開設していることを前提としています。まだ口座を持っていない方は、先に両取引所の口座開設を済ませておきましょう。
ステップ1:MEXCで入金アドレスを確認する
まずはMEXCで、XRPを受け取るための入金アドレスとタグ(メモ)を確認します。MEXCではアプリとウェブサイトの両方から確認できますが、ここではそれぞれの方法を紹介します。
MEXCアプリでの確認方法
MEXCのアプリで入金アドレスを確認する手順は、以下の通りです。
- MEXCアプリを開き、画面下部の「資産」タブをタップします。
- 次に、表示された画面の左上の「入金」ボタンをタップします。
- 続いて入金したい暗号資産を選択する画面になるので、検索窓に「XRP」と入力するか、一覧からXRPを探してタップします。
- XRPを選択すると、ネットワークの選択画面が表示されるので「XRP」を選択します。
- その後「続ける」をタップすると、「タップしてアドレスを生成」というボタンが表示されるので、これをタップします。
するとXRPの入金用アドレスとタグ(メモ)が表示されます。両方とも右側のコピーアイコンをタップしてコピーしておきましょう。このアドレスとタグは、後でコインチェックの送金設定で使用します。
ここで表示されるアドレスとタグは非常に重要です。一文字でも間違えると送金したXRPが失われる可能性があるため、必ずコピー機能を使用し、手入力は避けてください。
MEXCウェブサイトでの確認方法
MEXCのウェブサイトでも同様に入金アドレスを確認できます。以下がその手順です。
- MEXCの公式サイトにログインしたら、画面右上のアカウントアイコンをクリックし、表示されるメニューから「資産概要」を選択します。
- 次に左側のメニューから「入金」を選択します。
- 入金ページで「コイン」の欄に「XRP」と入力するか、一覧からXRPを探して選択します。
- XRPを選ぶと、ネットワークの選択画面が表示されるので「XRP」ネットワークを選択し、「続ける」をクリックします。
- するとXRP入金用のアドレスとタグが表示されます。右側のコピーアイコンをクリックして、アドレスとタグの両方をコピーしておきましょう。これらの情報は後でコインチェックの送金設定で使用します。
スマホアプリと同様に、アドレスとタグは必ずコピー&ペーストで使用し、手入力は避けてください。送金ミスによる資産の損失を防ぐためです。
ステップ2:コインチェックで送金先リストを作成する
MEXCの入金アドレスとタグをコピーしたら、次はコインチェックでMEXCの送金先リストを作成します。この作業はコインチェックのアプリやWEBサイトから行います。
宛先登録の方法
コインチェックで送金先を登録する手順は、以下の通りです。
- コインチェックアプリを開き、画面下部の「ウォレット」タブをタップします。
- 表示されたウォレット一覧から「XRP(リップル)」をタップします。次に「送金」ボタンをタップします。
- 送金画面が表示されたら、送金先の欄の右上にある「追加/編集」をタップし、続いて「新規追加」をタップします。送金先の登録画面が表示されるので、以下の情報を入力します。
項目 | 入力内容 |
---|---|
宛名 | MEXC(任意の名前でOK) |
アドレス | MEXCでコピーしたXRPアドレス |
宛先タグ | MEXCでコピーしたXRPタグ(メモ) |
サービス名 | 「その他」を選択し、「MEXC」と入力 |
すべての情報を入力したら、SMS認証用コードを受け取るために「SMSを送信」をタップします。登録されている電話番号にSMSが送信されるので、受け取ったコードを入力し、「追加する」ボタンをタップします。
「送金先を追加しました!」というメッセージが表示されれば、送金先リストの作成は完了です。また、コインチェックから「新しい送金先が追加されました」というメールが届くので、確認しておきましょう。
登録時の注意点
送金先リストを作成する際の注意点をいくつか紹介します。
最も重要なのは、アドレスとタグの入力ミスを防ぐことです。XRPの送金では、アドレスとタグの両方が正確でないと、送金したXRPが失われる可能性があります。必ずコピー&ペースト機能を使用し、手入力は避けてください。
また、サービス名はプルダウンメニューから選択できますが、MEXCが選択肢にない場合は「その他」を選び、テキスト欄に「MEXC」と入力します。
送金先の登録にはSMS認証が必要です。登録されている電話番号が現在も使用可能な状態であることを確認しておきましょう。電話番号が変わっている場合は、事前にコインチェックで電話番号の変更手続きを行う必要があります。
ステップ3:コインチェックからMEXCへXRPを送金する
送金先リストの作成が完了したら、いよいよ実際にXRPを送金します。ここでは送金金額の設定や、必要な認証手続きについて説明します。
送金金額と手数料の設定
コインチェックからMEXCへXRPを送金する手順は以下の通りです。
コインチェックアプリの「ウォレット」タブからXRPを選択し、「送金」をタップします。送金先の欄の右側にあるアイコンをタップし、先ほど登録したMEXCの送金先を選択します。
次に送金目的を選択します。個人利用の場合は「自分への送金」や「その他」を選びます。続いて、送金額の欄に送金したいXRPの数量を入力します。
ここで注意が必要なのは最低送金数量と手数料です。コインチェックからXRPを送金する場合、最低送金数量は20XRPで、送金手数料は0.15XRPとなっています。つまり、実際に送金するには最低でも20.15XRP必要です。
また、初めて送金する場合は少額でテスト送金することをおすすめします。例えば、最低送金数量の20〜30XRP程度で一度送金し、正しく反映されることを確認してから、残りの金額を送金するとより安心です。
金額を入力したら、「次へ」ボタンをタップして送金内容を確認します。内容に問題がなければ、2段階認証に進みます。
2段階認証の確認
コインチェックではセキュリティ強化のため、送金時に2段階認証が必要です。認証方法は、事前に設定した認証アプリ(Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなど)を使用します。
送金確認画面で「次へ」をタップした後、2段階認証のコード入力画面が表示されます。認証アプリを開き、コインチェック用のコードを確認します。このコードは30秒ごとに更新されるので、表示されているコードをすぐに入力してください。
認証コードを入力し、「下記事項に同意する」にチェックを入れたら、「申込みを確定する」ボタンをタップします。「送金申請が完了しました!」というメッセージが表示されれば、送金手続きは完了です。
送金手続きが完了すると、コインチェックから「送金のお知らせ」というメールが届きます。メールの内容を確認し、送金金額や送金先が正しいことを確認しておきましょう。
ステップ4:MEXCで入金を確認する
コインチェックからの送金手続きが完了したら、最後にMEXCで入金を確認します。XRPの場合、通常は数分〜10分程度で送金が完了しますが、ネットワークの混雑状況によっては時間がかかる場合もあります。
反映時間の目安
コインチェックからMEXCへのXRP送金にかかる時間の目安は約10分程度です。ただし、これはあくまで目安であり、ネットワークの混雑状況や取引所のシステム状況によって変動します。
送金処理は以下のような流れで進みます。
- コインチェックでの送金手続き完了
- XRPネットワークでの送金処理(数秒〜数分)
- MEXCでの入金確認処理
- MEXCアカウントへの反映
送金が開始されると、まずMEXCから「セキュリティ通知」というメールが送信されます。これは「あなたのアカウントに今からXRPが入金されます」という予告のメールです。
その後、送金が完了すると「入金成功のお知らせ」メールがMEXCから送信されます。このメールには入金されたXRPの数量も記載されているので、送金した金額と一致しているか確認しましょう。
ステータス確認の方法
MEXCでの入金状況は、アプリやウェブサイトから確認できます。
MEXCアプリで入金状況を確認する方法は以下の通りです。アプリを開き、画面下部の「資産」タブをタップします。次に「現物アカウント」を選択します。画面上部の検索窓に「XRP」と入力するか、資産一覧をスクロールしてXRPを探します。
XRPの残高が表示されるので、送金前の残高から増えているか確認します。より詳細な入金履歴を確認したい場合は、XRPをタップして「入金記録」を選択すると、過去の入金履歴を確認できます。
ウェブサイトでも同様に確認できます。MEXCにログインし、画面右上のアカウントアイコンから「資産概要」を選択します。表示された画面で「現物アカウント」を選択し、XRPの残高を確認できます。
入金が正しく反映されていれば、コインチェックからMEXCへのXRP送金は成功です。これでMEXCでの取引を開始できます。
MEXCからコインチェックにXRPを送金する方法
MEXCで取引を終えた後、利益を日本円に換金したい場合は、MEXCからコインチェックに暗号資産(仮想通貨)を送金する必要があります。ここでは、MEXCからコインチェックにXRPを送金する方法を3つのステップで解説します。
送金の大まかな流れは以下の通りです。
- ステップ1:コインチェックで入金アドレスをコピーする
- ステップ2:MEXCから出金操作を行う
- ステップ3:コインチェックで入金を確認する
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
ステップ1:コインチェックで入金アドレスをコピーする
まず、コインチェックでXRPを受け取るための入金アドレスとタグを確認します。
コインチェックアプリを開き、画面下部の「ウォレット」タブをタップします。表示されたウォレット一覧から「XRP(リップル)」を選択します。XRPのウォレット画面で「受取」ボタンをタップします。
XRPの入金画面が表示されるので、ここに表示されているアドレスとタグ(振込先 Tag)の両方をコピーします。アドレスとタグはそれぞれタップするとコピーできます。
コインチェックのXRP入金アドレスは、MEXCに登録する際に必要になるので、しっかりとコピーしておきましょう。特にタグの情報は重要で、これがないとコインチェックのウォレットにXRPが反映されません。
ウェブサイトからも同様の操作で入金アドレスを確認できます。コインチェックにログイン後、左側メニューの「暗号資産」をクリックし、XRPの「入金」ボタンをクリックすると、入金アドレスとタグが表示されます。
ステップ2:MEXCから出金操作を行う
コインチェックの入金アドレスとタグをコピーしたら、次はMEXCから出金操作を行います。
MEXCアプリを開き、画面下部の「資産」タブをタップします。「資産」画面で右上の「出金」をタップします。出金画面で「コイン」の欄に「XRP」と入力するか、一覧からXRPを探して選択します。
XRPを選択すると、ネットワークの選択画面が表示されるので「XRP」ネットワークを選択し、「オンチェーン出金」をタップします。出金設定画面で以下の情報を入力します。
項目 | 入力内容 |
---|---|
アドレス | コインチェックでコピーしたXRPアドレス |
メモ | コインチェックでコピーしたタグ(振込先 Tag) |
数量 | 送金したいXRPの数量 |
アドレスとメモを入力する際は、必ずコピー&ペーストを使用し、手入力による入力ミスを防ぎましょう。数量を入力する際は、最低出金数量と手数料に注意してください。MEXCからのXRP出金には最低出金数量と手数料があります。
すべての情報を入力したら、2段階認証コードと、設定している場合はメール認証コードを入力します。認証が完了したら「出金」ボタンをタップします。
出金リクエストが受け付けられると、MEXCから「出金申請のお知らせ」というメールが送信されます。このメールで出金先アドレスと金額を確認できます。
ステップ3:コインチェックで入金を確認する
MEXCからの出金手続きが完了したら、コインチェックで入金を確認します。XRPの場合、通常は数分から30分程度で送金が完了しますが、重要なステップがあります。
コインチェックでは、海外取引所からの初回入金時に「送金元情報の登録」が必要です。これはマネーロンダリング対策のためのトラベルルールに基づく手続きです。
MEXCからの入金があると、コインチェックから「送金元情報登録のご依頼」というメールが届くことがあります。その場合は、メールに記載されている手順に従って送金元の情報を登録してください。
送金元情報の登録は、コインチェックアプリの「ウォレット」タブから「未反映リスト」を選択して行います。送金元の取引所名(MEXC)を入力し、必要な認証を完了させることで、入金が反映されます。
送金元情報の登録が完了すると、コインチェックのXRPウォレットに残高が反映されます。アプリの「ウォレット」タブからXRPを選択し、残高が増えていることを確認してください。
なお、初回送金後は送金元情報を登録済みのため、次回からの同じ送金元からの入金は自動的に反映されるようになります。ただし、別のアドレスからの送金には再度送金元情報の登録が必要な場合があります。
MEXCへの入金・送金で失敗しないための注意点
MEXCへの入金や送金は、手順通りに行えば特に難しいものではありませんが、暗号資産(仮想通貨)の送金には独自の注意点があります。ここでは、MEXCへの入金・送金で失敗しないために押さえておくべき重要なポイントを解説します。
暗号資産の送金ミスは、一度送金した資金は基本的に取り戻せないという厳しい特性があります。そのため、送金前に十分な確認を行い、慎重に作業を進めることが非常に重要です。初めての方はもちろん、経験者の方も送金の際は必ず以下の注意点を確認しましょう。
これからご紹介する注意点を守ることで、安心してMEXCへの入金・送金を行うことができます。それでは、具体的な注意点を見ていきましょう。
送金時のネットワーク選択に注意
暗号資産(仮想通貨)の送金で最も重要な注意点の一つが、正しいネットワークの選択です。同じ暗号資産でも、複数の異なるネットワーク(ブロックチェーン)で送受金できる場合があります。
例えば、XRP(リップル)を送金する場合は「XRP」ネットワークを選択しますが、USDT(テザー)などの場合は、ERC20(イーサリアム)、TRC20(トロン)、BEP20(バイナンススマートチェーン)など複数のネットワークオプションがあります。
送金元と送金先で選択するネットワークが一致していないと、資金が失われる可能性があるため、非常に注意が必要です。例えば、コインチェックからERC20ネットワークでUSDTを送金したのに、MEXC側でTRC20ネットワークで受け取ろうとすると、資金が正しく反映されません。
MEXCでは、各暗号資産の入金画面でサポートしているネットワークが表示されます。必ず送金元の取引所でも同じネットワークを選択してください。不明な場合は、MEXCのヘルプセンターで確認するか、少額でのテスト送金をおすすめします。
入金アドレスの確認は慎重に
暗号資産の送金で最も致命的なミスとなるのが、入金アドレスの入力ミスです。アドレスは長い英数字の羅列であり、一文字でも間違えると、送金した資金は別のウォレットに行ってしまい、取り戻すことはほぼ不可能になります。
特にXRP(リップル)のような一部の暗号資産では、アドレスに加えて「タグ」や「メモ」と呼ばれる追加情報も必要です。アドレスが正しくてもタグが間違っていると、やはり資金が失われる可能性があります。
安全に送金するための具体的な方法は以下の通りです。
- アドレスとタグは必ずコピー&ペーストで入力し、手入力は避ける
- ペーストしたアドレスとタグの先頭と末尾の数文字を目視で確認する
- 送金前に改めてアドレスとタグが正しいか二重確認する
- 初めての送金先には、まず少額でテスト送金を行う
MEXCでは、入金アドレスをコピーする機能が提供されているので、必ずその機能を使用してください。また、一部のマルウェアはクリップボードのアドレスを書き換えることもあるため、ペーストした後にアドレスが変わっていないか確認することも重要です。
最低入金額の確認
暗号資産の送金では、取引所ごとに設定されている最低入金額(ミニマムデポジット)を下回る金額を送金すると、資金が反映されない可能性があります。これは取引所のシステム上の制限であり、最低入金額未満の送金は処理されないか、場合によっては失われてしまうこともあります。
MEXCでは暗号資産ごとに最低入金額が設定されています。例えば、XRP(リップル)の場合は通常10XRP程度となっていますが、この金額は市場の状況によって変動することがあります。
最低入金額は、MEXCの入金画面で確認できます。入金したい暗号資産を選択し、ネットワークを指定すると、画面に「最低入金額」または「Minimum Deposit」という表示があります。また、コインチェックなどの送金元取引所でも、暗号資産ごとに最低送金額(ミニマムウィズドロー)が設定されています。
送金前に両方の取引所の最低金額を確認し、より大きい方の金額以上を送金するようにしましょう。例えば、コインチェックの最低送金額が20XRPで、MEXCの最低入金額が10XRPの場合は、20XRP以上を送金する必要があります。
なお、送金手数料も考慮に入れる必要があります。例えば、コインチェックからXRPを送金する場合、送金手数料は0.15XRPですので、実際に送金するには最低でも20.15XRP必要になります。
メンテナンス時間を避ける
取引所は定期的にシステムメンテナンスを行っており、その間は入出金が一時的に停止することがあります。メンテナンス中に送金を行うと、処理が遅延したり、最悪の場合は送金が失敗する可能性があります。
MEXCでは、メンテナンスの予定は公式サイトやアプリの「お知らせ」セクション、または公式Twitterなどで事前に告知されます。また、突発的なネットワークの混雑やシステム障害により、予告なく入出金が一時停止されることもあります。
送金を行う前に、以下の点を確認しておくとトラブルを避けられます。
- MEXCの公式サイトやアプリでメンテナンスの予定がないか確認する
- 送金したい暗号資産の入出金が現在可能な状態か確認する
- 送金元の取引所(コインチェックなど)でもメンテナンスの予定がないか確認する
また、週末や深夜など、サポート対応が難しい時間帯の送金は避けることをおすすめします。送金に問題が発生した場合でも、平日の日中であればサポートに問い合わせて早期解決できる可能性が高くなります。
なお、暗号資産市場は24時間稼働していますが、特に価格の変動が激しい時期には、取引所のシステムに負荷がかかり、入出金処理が遅延することもあります。重要な送金は、市場が比較的安定している時期に行うと安心です。
コインチェックからMEXCに送金できない場合の対処法
コインチェックからMEXCへの送金がうまくいかないケースは少なくありません。送金したはずなのに相手側に反映されない、送金操作自体ができないなど、様々なトラブルが発生する可能性があります。ここでは、送金できない場合の主な原因と具体的な対処法を紹介します。
暗号資産(仮想通貨)の送金は一度実行すると取り消せないため、問題が発生した場合は冷静に対応することが重要です。以下の対処法を参考に、ステップバイステップで問題解決を試みてください。
もし自己解決が難しいとの判断に至った場合は、各取引所のサポートに早めに相談することをおすすめします。専門的なアドバイスを受けることで、解決への近道となる場合があります。
アドレスの再確認
送金できない最も一般的な原因は、送金先アドレスの入力ミスです。特にXRP(リップル)の場合、アドレスだけでなくタグ(メモ)も正確に入力する必要があります。
送金先アドレスを再確認する手順は以下の通りです。
- コインチェックの送金画面で登録したMEXCのアドレスとタグを確認する
- MEXCアプリで改めて入金アドレスとタグを確認し、登録情報と一致しているか検証する
- アドレスやタグに余分なスペースが含まれていないか確認する
もし送金先アドレスやタグに誤りがあった場合は、新しく正しい情報で送金先を登録し直す必要があります。コインチェックでは「ウォレット」タブから該当する暗号資産を選択し、「送金」画面の「追加/編集」から新たに送金先を追加できます。
なお、一度送金してしまった資金は、アドレスやタグが間違っていた場合、原則として取り戻すことはできません。ただし、送金先がMEXCであれば、カスタマーサポートに問い合わせることで解決できる可能性もわずかながらあります。この場合、トランザクションIDなどの送金証明が必要になります。
ネットワーク選択の確認
暗号資産の送金では、正しいネットワーク(ブロックチェーン)を選択することが非常に重要です。特にUSDTやUSDCなどのステーブルコインは、複数のネットワークで取引可能なため、送金元と送金先で同じネットワークを選択する必要があります。
コインチェックからMEXCへの送金でネットワーク選択を確認する手順は以下の通りです。
- MEXCアプリで該当する暗号資産の入金画面を開き、対応しているネットワークを確認する
- コインチェックで送金する際に選択可能なネットワークを確認する
- 両取引所で共通して対応しているネットワークを選択する
例えば、USDTの場合、コインチェックではERC20(イーサリアム)ネットワークのみ対応していることがありますが、MEXCではERC20の他にもTRC20(トロン)やBEP20(バイナンススマートチェーン)などにも対応しています。この場合は必ずERC20を選択して送金する必要があります。
もし間違ったネットワークで送金してしまった場合、資金が失われる可能性が高いですが、MEXCのサポートに問い合わせることで解決できる場合もあります。ただし、取り戻せる保証はありません。
出金制限の確認
コインチェックでは、セキュリティ対策として出金(送金)に関する様々な制限が設けられています。これらの制限に抵触していると、送金操作自体ができない場合があります。
確認すべき主な出金制限は以下の通りです。
- 日次出金限度額:コインチェックでは1日あたりの出金上限が設定されています
- 出金時間制限:入金から一定時間(通常24時間)は出金できない場合があります
- 本人確認状況:本人確認が完了していないと出金できない、または制限が厳しくなります
- 2段階認証:設定が必要な認証が完了していないと出金できません
特に注意が必要なのは、日本円を入金してから暗号資産を購入し、すぐに外部送金しようとする場合です。コインチェックでは、マネーロンダリング対策として、入金から24時間程度は外部送金を制限していることがあります。
また、出金先としてMEXCを登録する際に、サービス名を正しく設定していないと送金できない場合もあります。「その他」を選択して「MEXC」と入力するようにしましょう。
出金制限に関する詳細は、コインチェックの公式サイトやヘルプセンターで確認できます。条件を満たすまで待つか、必要な手続きを完了させることで送金が可能になります。
サポートへの問い合わせ方法
自己解決が難しい場合は、各取引所のサポートに問い合わせることが最善の方法です。迅速な対応を受けるためには、問題の詳細と必要な情報を整理しておくことが重要です。
コインチェックのサポートに問い合わせる方法は以下の通りです。
- アプリ内サポート:アプリ右上のメニューから「お問い合わせ」を選択
- ウェブサイト:ログイン後、「お問い合わせ」ページからフォームを送信
- メール:公式サイトに記載されているサポートメールアドレスへ連絡
問い合わせる際は、以下の情報を準備しておくと対応がスムーズになります。
- アカウント情報(ユーザーID、メールアドレスなど)
- 送金しようとした暗号資産の種類と数量
- 送金先のアドレスとタグ(個人情報保護のため一部のみ記載)
- 発生している問題の具体的な状況や表示されるエラーメッセージ
- これまで試した対処法
MEXCのサポートに問い合わせる方法は以下の通りです。
- アプリ内サポート:アプリの「サポート」または「ヘルプセンター」から問い合わせ
- ウェブサイト:公式サイトの「サポート」ページからチケットを発行
- ライブチャット:ウェブサイトやアプリの一部ページに表示されるチャットアイコンから開始
両方の取引所に問い合わせることで、問題の原因がどちら側にあるのかを特定できることもあります。また、送金トラブルは他のユーザーも経験している可能性があるため、取引所の公式Twitter(X)やコミュニティフォーラムで情報を確認することも有効です。
なお、サポートへの問い合わせは通常24時間以内に回答がありますが、混雑時には時間がかかる場合もあります。急ぎの場合は、複数の問い合わせ方法を試すと良いでしょう。
まとめ
MEXCへの入金方法について、コインチェックからの送金を中心に詳しく解説してきました。MEXCでの取引を始めるためには、まず適切な入金方法を選び、正確な手順で送金を行う必要があります。
MEXCへの入金方法は大きく分けて3つあります。国内取引所からの暗号資産送金、クレジットカードでの直接購入、そしてP2P取引です。初心者の方には特にコインチェックなどの国内取引所からXRPを送金する方法がおすすめです。手数料が安く、送金速度も速いためです。
コインチェックからMEXCへの送金は4ステップで完了します。MEXCで入金アドレスを確認し、コインチェックで送金先リストを作成、XRPを送金し、最後にMEXCで入金を確認するという流れです。特に重要なのはアドレスとタグの正確な入力です。コピー&ペーストを活用し、手入力は避けましょう。
反対に、MEXCからコインチェックへの送金も同様に重要です。利益を日本円に換金する際には、MEXCからコインチェックへXRPを送金し、コインチェックで日本円に交換するという手順になります。初回の場合は送金元情報の登録が必要なので注意しましょう。
送金をスムーズに行うためには、いくつかの注意点があります。正しいネットワークの選択、アドレスとタグの慎重な確認、最低入金額の確認、メンテナンス時間の回避が重要です。これらに注意を払うことで、送金トラブルを未然に防ぐことができます。
もし送金できない場合は、アドレスの再確認、ネットワーク選択の確認、出金制限の確認などの対処法があります。自己解決が難しい場合は、各取引所のサポートに問い合わせましょう。
初めての方は特に少額でのテスト送金をおすすめします。例えば、最低送金数量の20XRP程度で一度送金し、正しく反映されることを確認してから、残りの金額を送金するとより安心です。
コメント