日頃から耳にする機会が増えてきた株式投資。そもそも株式投資ってなに?という方も多いのではないでしょうか。
今回は株式投資の始め方や必要な知識を初心者にもわかりやすく解説していきます。
最後におススメの証券も少し紹介します!
株式投資ってなに?
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投資家が株式会社が発行する「株式」に投資し、売買差益や配当、株主優待などの利益を得るのが「株式投資」です。株式会社のうち、証券取引所(市場)に株式を公開している企業を「上場企業」といい、投資家は基本的に上場企業の株式を売買し、利益を狙います。
株式投資の仕組み
上場企業の場合、株式の売買は証券取引所で行われ、証券会社を通じて取引します。株価は日々変動し、業績向上が見込まれる企業の株式は買い手が増え、株価が上昇するのが一般的な傾向です。
投資をする方は、企業の成長に期待して株式を購入し、購入した株式の価値が上がれば売却益を得られますが、逆に株価が下落すれば損失を被るリスクもあります。
また、企業によっては株主優待という、企業が一定数以上の株式を保有する株主に対して、自社製品やサービス、優待券などを提供する制度もあります。
株主優待の一例
・自社製品や飲食料品
・商品券や割引券
・入場券
・お米
・化粧品やお菓子詰め合わせ
・グルメ商品
株式とは
日ごろ耳にする機会も多い株式ですが、そもそもどういうものでしょうか。
株式とは、株式会社が発行する有価証券のことです。
会社を始めたり、新しい事業を始めたりするには、まとまった資金が必要になります。この資金を調達するための手段として、株式会社は「会社のオーナーの権利」を分割して有価証券として発行し、投資家向けに売り出します。この有価証券が「株式」です。そして、投資家が株式を購入するために支払ったお金が、企業の資金になります。
※有価証券 → 一定の財産的価値を有し、その権利の行使や移転が証券をもって行われるもの
上場とは
上場とは、企業が発行する株式を証券取引所で売買できるようにすることです。上場した企業は上場企業と呼ばれます。
上場するには、証券取引所が定める上場基準を満たす必要があります。また、上場を維持するためには、常にディスクロージャー(情報開示)などを行う必要があります。上場企業と対比される言葉として「非上場企業」があります。非上場企業は証券取引所に株式を公開していないため、一般の投資家は株式を売買できません。
株式はどうやって売買する?
株式や上場というものがどういうものかわかりましたが、では株式はどうやって売買するのでしょうか。
一般的に、株は証券取引所(株式市場)で売買が行われています。証券取引所で売買されていますが、気に入った企業の株を買おうと証券取引所に行っても、直接購入することはできません。証券取引所では取引参加者資格を持つ金融商品取引業者(証券会社などの総称)しか売買できないため、取引参加者である証券会社が窓口となって、株の売買が行われます。なので株を買いたいと思ったら、証券会社を通じて購入することになります。また、持っている株を売る時も同様に証券会社を通じて売却することになります。
株式投資の始め方4ステップ
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株式投資を始めるには、証券会社で口座を開設し、資金を入金して取引を行う必要があります。
一連の手順を見てみましょう。
ステップ1. 証券会社の口座を開設する
まず証券会社で証券口座を開設します。店舗での対面取引で商品を注文する「対面証券」もありますが、近年は、インターネット上だけで口座開設が完結する「ネット証券」が一般的です。
ネット証券の場合、証券会社のウェブサイトから口座開設の申し込みを行います。その際、本人確認書類として、マイナンバーカードや運転免許証などの提出が必要です。申し込み後、証券会社の審査を通過すると、口座開設完了の通知とともに、取引システムへのログインIDとパスワードが届きます。
証券口座の選び方として「手数料の仕組み」、「NISAや海外株式などの取扱商品の充実度」、「ツールの機能」、「ポイントや銀行・クレカなどの連携サービス」といった要素があります。
ステップ2. 銘柄を選ぶ
証券会社の口座を開設したら、買付する銘柄を選びましょう。
どの銘柄を選べばいいか分からないという方も、例えば、自分のまわりのお店などで人気が出始めた新商品や、友人との会話で頻繁に登場するメーカーなど、身近な商品やサービスにアンテナを張って企業を探すのも有効な方法です。自分が応援したい企業を選ぶのもひとつの手ですし、株主優待や配当に着目するなど、色々な選び方があります。
ステップ3. 株を購入する
銘柄を選んだら注文を入れて株式を買付します。
注文方法は「指値注文」と「成行注文」の2つがあるので、状況によって使い分けましょう。
<株式の注文方法>
・指値注文…売買価格を指定して注文する方法
・成行注文…売買価格を指定せずに注文する方法
指値注文は、自分の希望する価格を指定して注文する方法です。株価が指定した価格に達した時点で取引が成立します。一方、成行注文は、価格を指定せずに注文する方法です。注文した時点で一番高く買い注文していた人と売買が成立します。
ステップ4. 損益状況をチェックする
注文が確定して株主となった後は、証券口座の取引状況や保有する株式の損益状況のチェックや、売却、新たな購入などの管理がはじまります。
株の損益状況は、証券会社の特定口座の取引履歴や年間損益管理画面などで確認できます。
株式投資で得られる利益は3タイプ
投資で求められる収益には、大きく分けて「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。どちらの収益を求めるかに応じて投資の仕方が変わってきますので、それぞれの違いを知っておくことが大切です。
インカムゲイン
インカムゲインとは、株式や債券等の資産を保有中に得られる収益のことです。
たとえば、株式では配当金、債券では利子、不動産では賃貸することにより得られる家賃収入がインカムゲインに当たり、それら資産を保有し続けることで、継続的な収入を期待することができます。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、保有する資産の売却によって得られる売買差益(譲渡益)をキャピタルゲインといいます。株式や土地が買ったときよりも値上がりした場合、売却価格と購入価格との差額がキャピタルゲインです。
たとえば、100万円で購入した株式を110万円で売却した場合、10万円がキャピタルゲインとなります(手数料や税金を考慮しません)。
キャピタルゲインと反対に売却価格が購入価格を下回る場合には、キャピタルロスという損失が発生します。
株式投資以外にも投資の選択肢はある
株式投資の他にも、日経平均株価や外国為替を対象としたものなど、さまざまな投資があるので簡単に紹介します。
投資信託
投資信託とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の購入後に、投資信託の運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。
ETF(上場投資信託)
ETF(イー・ティー・エフ)とは、Exchange Traded Fundの略で、証券取引所に上場している投資信託です。
一般的な投資信託とは違って取引所に上場しているため、個別の株式と同じように、証券会社を通じて取引所で売買することができるという点が最大の特徴です。
FX(外国為替証拠金取引)
FXとは外国為替証拠金取引のことで、外貨預金と同じように外貨に投資する商品です。FXという呼び名は「Foreign eXchange」=外国為替の略に由来しています。
外貨預金は手持ちの範囲でしか取引できませんが、FXの最大の魅力は、証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能なことです。この少ない資金で大きな額の取引ができることを、「てこ」の意味から「レバレッジ」と呼んでいます。
くりっく株365(取引所CFD)
くりっく株365とは、日本で唯一の公的な取引所による株価指数証拠金取引です。東京金融取引所に上場している商品で取引所CFDとも呼ばれています。
国内外の株価指数や、貴金属・原油などのETFをほぼ一日中少額から取引できるなど、他の金融商品と異なる魅力があります。
株式投資のメリットを解説
株式投資を行う際、そのメリットとデメリットを事前に把握することが重要です。
ここでは、株式投資の主要なメリットについて説明します。
差額が利益になる
株式投資の最大の魅力は、値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があることです。株価が安い時に株式を購入し、値上がりした時点で売却することで、買値と売値の差額を利益として得ることができるのです。例えば、1株1,000円で100株購入した株式が1,100円に上昇した時に全て売却すれば、1万円の値上がり益を手にすることができます。
株主優待を受けられる
株主優待とは、企業が株主に対して自社の商品やサービスなどを贈る優待制度です。すべての上場企業が行っているわけではありませんが、株主優待を実施している企業は多数存在します。
株主優待の内容は企業によりさまざまですが、商品や割引クーポン、特定のサービスを利用できるクーポンが送付されるなどの優待制度があります。投資する銘柄を選ぶ際の参考として株主優待の内容をチェックすることも重要です。
なお、株主優待が受けられるのは、株主の権利が得られる「権利確定日」に株式を保有している投資家のみです。権利確定日は決算日など、銘柄ごとに毎年決められた日に設定されています。株主優待を受けたい場合は、権利確定日の2営業日前までに株式を購入していなければなりません。権利確定日の当日に株式を購入しても権利は得られないので、注意が必要です。
会社の経営に関与する権利がある
株式を保有していることで、その企業の経営に参加できるのもメリットのひとつです。株主は、企業の組織や事業に関する重要事項などを決定する「株主総会」が開催されたときに「議決権」を行使できます。
議決権とは、株主総会の決議において賛成・反対の票を投じる権利です。議決権は1人あたり1票ではなく、保有している株数に応じて与えられるため、大株主ほど企業の意思決定に大きな力を及ぼせます。
株式投資のデメリットを解説
株式投資にはたくさんのメリットがありますが、その一方で、デメリット、つまりリスクが伴います。
デメリットを4つ見ていきましょう。
価格変動リスクがある
株価は常に変動するものであり、企業の業績や経済状況、国内外における政治情勢などのさまざまな要因により値下がりする可能性があります。購入時は値上がりが期待されていた銘柄でも、株価が下落し、その価格が購入時を下回る可能性もゼロではありません。
株式投資には元本の保証がなく、購入時よりも値下がりした株価で売却すると結果的に損失が生じてしまいます。
信用リスクがある
株式投資では、企業の経営不振などあらゆる要因により株価が暴落すると、大きな損失を受ける可能性があります。さらに企業が倒産に追い込まれた場合には、保有する株式の価値がなくなることも考えられます。その場合、投資した資金を取り戻すことは困難です。
流動性リスクがある
株式投資には、取引がすぐに成立しない「流動性リスク」というものがあります。株式の取引においては、株式を買いたい人と売りたい人の両者がいなければ成立せず、どちらかが極端に多い場合は市場でストップがかかるケースもあります。たとえば、企業の不祥事などの理由により売り注文が急増しても、買い注文が少ないことで売却できないケースです。
このような流動性リスクの高い銘柄は、取引が成立しない可能性や成立した場合でも価格が大きく変動する恐れがあることも把握しておく必要があります。
外国株式などには為替差損が生じる可能性がある(為替変動リスク)
外国株式などには、売却時の為替の状況により「為替差損」が生じる恐れがあります。為替差損とは、外国為替相場の変動により生じる損失のことです。購入時に比べて円相場が円安になると変動分の利益が生じますが、円高になったときはその分の損失が生じます。
外国株式などには価格変動リスクや信用リスク、流動性リスクに加えて為替変動リスクがあることを知っておきましょう。
おススメ証券をご紹介
株式投資の仕組みや取引の仕方について解説してきましたが、色んな証券会社があるしどこを選べばいいかわからない…という方のためにおススメ証券を2つご紹介します!
DMM.com証券
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まとめ
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また、株式投資の銘柄を選ぶときは、人気が出始めた新商品や自分が応援したい企業等、身近に感じる企業を選んでみるのも一つの手です。その他、株主優待や配当に着目するなど、色々な選び方があります。
上場銘柄であればどの証券会社であっても売買できますが、投資信託や外国株の場合、取り扱いの有無や取扱銘柄数、手数料などは証券会社によって異なっているので、株以外にも投資をしたい人は、その証券会社が自分の欲しい商品を扱っているかどうかもチェックが必要です。
証券会社では、基本的に口座開設料や口座管理料は発生しないので、1人で複数の証券会社の口座を持っていてもOKです。いくつかの証券会社を実際に試してみて自分に合ったところを選んだり、複数の証券会社の取引ツールや情報ツールなどを実際使ってみたり、気になる証券会社が複数ある場合、それぞれ開設して使い勝手などを比較してみてもいいかもしれません。
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