コインチェックは、国内最大級の31種類の暗号資産を取り扱う暗号資産取引所です。2021年3月末時点でのユーザー数は256万人を突破し、取引アプリのダウンロード数では国内取引所の中でNo.1を誇っています。初心者にも使いやすい直感的なインターフェースと、充実したサービス内容で多くのユーザーから支持を得ています。
2018年にマネックスグループの傘下に入って以降、セキュリティ体制を大幅に強化し、より安全で信頼性の高い取引所へと進化を遂げてきました。特に2024年12月には親会社であるCoincheck Group N.V.がナスダックに上場を果たし、さらなるサービスの拡充が期待されています。
本記事では、コインチェックの特徴やメリット・デメリット、実際のユーザーからの評判まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。これから暗号資産投資を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
コインチェックとは?基本情報と特徴を解説
コインチェック株式会社の会社概要
コインチェック株式会社は2012年8月に設立され、2014年8月から暗号資産取引所としてのサービスを開始しました。本社は東京都渋谷区に位置し、暗号資産交換業者として関東財務局に登録されています。
東証プライム上場企業のマネックスグループを親会社に持つことで、資金面での安定性とセキュリティ技術の信頼性を確保しています。2024年12月には親会社がナスダック上場を果たし、より一層のサービス拡大が期待されています。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | コインチェック株式会社 |
設立年月 | 2012年8月28日 |
サービス開始 | 2014年8月 |
本社所在地 | 東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー12F |
ユーザー数 | 256万人超(2021年3月末時点) |
また、24時間365日体制のカスタマーサポートを提供し、ユーザーからの問い合わせに迅速に対応する体制を整えています。初心者から上級者まで、幅広いユーザーのニーズに応える取引所として成長を続けています。
取扱暗号資産の種類と特徴
コインチェックは、国内最大級となる31種類の暗号資産を取り扱っています。主要な暗号資産であるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)はもちろん、国内では取扱いの少ないステーブルコインのDAI(ダイ)なども取り扱っているのが特徴です。
取引方式は「販売所」と「取引所」の2種類を提供しています。販売所では28種類の暗号資産を取り扱い、コインチェックが直接ユーザーと取引を行います。取引所では20種類の暗号資産を取り扱い、ユーザー同士で売買を行うことができます。
特筆すべき点として、すべての取扱暗号資産を日本円で直接購入できることが挙げられます。これにより、他の取引所でよく見られるような、ビットコインを経由した二段階の取引が不要となり、手数料の節約につながります。また、500円という少額から取引を開始できるため、初心者でも気軽に投資を始めることができます。
コインチェックのメリット7選
コインチェックは多くのユーザーから支持されている暗号資産取引所です。ここでは、初心者から上級者まで幅広い投資家に評価されているメリットを詳しく解説していきます。特に取扱通貨の豊富さと使いやすさは、他の取引所と比較しても優位性が高いポイントと言えます。
31種類以上の豊富な取扱通貨
コインチェックは国内最大級となる31種類の暗号資産を取り扱っています。主要な暗号資産として人気の高いビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)はもちろん、国内では珍しいステーブルコインのDAI(ダイ)なども取引可能です。
特に注目すべき点は、すべての通貨を日本円で直接購入できることです。他の取引所では、アルトコインを購入する際にビットコインを経由する必要があることが多く、その分余計な手数料がかかってしまいます。コインチェックではそういった二段階の取引が不要なため、コスト面でも優位性があります。
また、500円という少額から取引を開始できる点も、投資初心者から高く評価されています。1BTCが約1300万円(2024年12月時点)と高額になっているビットコインでも、少額から投資を始められるため、リスクを抑えながら暗号資産投資を学ぶことができます。
初心者に優しい直感的なUI設計
コインチェックの取引画面は、シンプルで分かりやすいデザインを採用しています。初めて暗号資産取引を行う人でも、直感的に操作できるよう設計されています。
特に評価が高いのは、チャート画面や取引画面の見やすさです。必要な情報が整理されて配置されており、価格の確認から実際の取引まで、スムーズに行うことができます。「日本で一番簡単にビットコインを買える取引所」というキャッチフレーズの通り、初心者にとって非常に使いやすい環境が整っています。
また、取引所版と販売所版の2つの取引方式を提供しており、ユーザーのニーズや取引スタイルに合わせて選択できます。取引所版では手数料無料で取引できる一方、販売所版では即時取引が可能というように、それぞれの特徴を活かした取引が可能です。
充実したスマホアプリの機能
コインチェックのスマホアプリは、アプリダウンロード数で国内No.1を誇ります。その人気の理由は、充実した機能性と使いやすさにあります。チャートや時価評価額の確認、日本円の入出金、暗号資産の売買など、すべての操作をアプリ1つで完結できます。
特に便利なのがウィジェット機能とプッシュ通知機能です。ウィジェットを利用すれば、アプリを起動することなく保有資産の状況やチャートを確認できます。また、価格アラート機能を使えば、設定した価格に到達した際に通知を受け取ることができ、取引のタイミングを逃しません。
総資産画面やチャート画面の見やすさも特徴です。PCサイトと同様に、必要な情報が整理されて表示されており、スマートフォンの小さな画面でも快適に操作することができます。また、指紋認証やFace IDにも対応しており、セキュリティ面でも安心して利用できます。
年率最大5%の貸暗号資産サービス
コインチェックの特徴的なサービスの一つが、貸暗号資産サービスです。このサービスでは、保有している暗号資産をコインチェックに貸し出すことで、最大年率5%の利息を得ることができます。
貸出期間は14日間、30日間、90日間、360日間から選択可能で、10種類以上の暗号資産に対応しています。これは国内の取引所では最多の選択肢となります。長期保有を考えているユーザーにとって、保有資産から追加の収益を得られる魅力的な選択肢となっています。
また、貸出額は1,000円相当から利用可能で、期間満了後は利息分の暗号資産と共に自動的に返却されます。暗号資産の価格変動に加えて、定期的な利息収入も期待できる点が、多くの投資家から支持を集めています。
NFTマーケットプレイスの提供
コインチェックは、国内の暗号資産取引所としていち早くNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスを展開しています。このプラットフォームでは、デジタルアートやゲームアイテムなど、様々なNFTの売買が可能です。
特筆すべきは、日本円での取引に対応している点です。多くのNFTマーケットプレイスでは暗号資産での取引が基本となりますが、コインチェックでは日本円で直接取引できるため、NFT投資の敷居を大きく下げています。また、クレジットカードでの決済にも対応しており、より手軽にNFT取引を始めることができます。
さらに、有名IPとのコラボレーションも積極的に展開しています。人気ゲームやアーティストとのコラボNFTなど、魅力的なコンテンツを提供し続けており、NFT市場の発展に大きく貢献しています。
積立投資で長期運用が可能
コインチェックは、「Coincheckつみたて」という自動積立サービスを提供しています。月々1万円から100万円までの範囲で、定期的に暗号資産を購入することができます。このサービスは、価格変動の大きい暗号資産市場において、リスクを分散させながら長期的な資産形成を目指すユーザーに適しています。
特徴的なのは、毎日積立と月イチ積立の2つのプランを用意している点です。毎日少額ずつ投資することで、相場の変動によるリスクを最小限に抑えることができます。また、口座振替による自動積立に対応しているため、継続的な投資を無理なく続けることができます。
積立対象となる暗号資産は17種類以上あり、ビットコインやイーサリアムといったメジャーな銘柄から、将来性のある新興暗号資産まで、幅広い選択肢から選ぶことができます。また、積立手数料は無料となっています。
24時間体制のカスタマーサポート
コインチェックは、24時間365日体制でカスタマーサポートを提供しています。暗号資産市場は24時間取引が可能なため、いつでも問題が発生する可能性があります。そのため、常時対応可能なサポート体制は、ユーザーの安心感につながっています。
サポートの特徴として、チャットサービスを通じた素早い対応が挙げられます。取引に関する疑問や技術的な問題について、リアルタイムで相談することができます。また、よくある質問(FAQ)も充実しており、基本的な疑問点はすぐに解決できるようになっています。
さらに、セキュリティに関する問題にも迅速に対応する体制が整っています。不正アクセスの疑いがある場合や、アカウントのロック解除が必要な場合など、緊急性の高い問題にも素早く対応してくれます。多言語対応も行っており、日本語以外のユーザーにも安心してサービスを利用してもらえる環境を整えています。
コインチェックのデメリット3選
コインチェックはメリットが多い取引所ですが、いくつかのデメリットも存在します。ここでは主要な3つのデメリットについて詳しく解説していきます。これらの特徴を理解することで、より賢明な取引所選びの判断材料となるでしょう。
レバレッジ取引非対応
コインチェックは2020年3月13日をもってレバレッジ取引のサービスを終了しており、2024年12月現在も再開の予定はありません。これは、ハイリスク・ハイリターンな取引を好む投資家にとって大きなデメリットとなっています。
レバレッジ取引とは、少額の証拠金で実際の投資額以上の取引を行うことができる取引方法です。短期的な値動きを活用して利益を得たい投資家にとっては重要な取引手法の一つとなっています。
レバレッジ取引を行いたい場合は、GMOコインやBITPoint等の他の取引所を併用する必要がある点に注意が必要です。ただし、初心者の方にとってはレバレッジ取引ができないことがリスク管理の面でメリットとなる場合もあります。
送金手数料が比較的高め
コインチェックの暗号資産送金手数料は他社と比較して高めに設定されています。特にビットコインの送金手数料は、送金額に応じて0.0005BTCから0.016BTCまでの6段階で設定されています。
送金手数料 | ネットワーク手数料区分 |
---|---|
0.0005 BTC | 0.0005 BTC未満 |
0.001 BTC | 0.0005 BTC以上 0.001 BTC未満 |
0.016 BTC | 0.008 BTC以上 |
例えば、1BTCを1000万円と仮定した場合、送金手数料は最大で4万8,000円程度かかる計算になります。競合他社の中には送金手数料を無料に設定している取引所もあるため、頻繁に送金を行う予定がある場合は注意が必要です。
口座開設の審査に時間がかかる
コインチェックの口座開設には、本人確認書類の提出から審査完了まで数日から1週間程度かかることがあります。特に書類に不備があった場合、再提出が必要となり、さらに時間がかかる可能性があります。
本人確認の方法には「ハガキによる本人確認」と「かんたん本人確認」の2種類があります。ハガキによる本人確認を選択した場合は、ハガキの到着を待つ必要があるため、口座開設完了までさらに時間がかかります。
また、本人確認書類の撮影や提出方法に厳格な基準があり、不鮮明な画像や規定外の書類では受理されません。急いで取引を始めたい場合は、この審査期間を考慮に入れる必要があります。
コインチェックの評判・口コミを徹底分析
実際のユーザーの声を分析することで、コインチェックのリアルな使用感や満足度を知ることができます。ここでは良い評判と悪い評判の両方を公平に紹介し、サービスの実態を明らかにしていきます。
ユーザーからの良い評判
使いやすさに関する評価
多くのユーザーが直感的な操作性と分かりやすいインターフェースを高く評価しています。特に初心者からは、「取引画面が見やすく、操作方法がすぐに理解できた」「チャートの見方が分かりやすい」といった声が多く寄せられています。
また、スマートフォンアプリについても「必要な情報がコンパクトにまとまっている」「取引がスムーズに行える」など、モバイル環境での使いやすさが高く評価されています。
サービスの充実度への評価
サービス面では、豊富な取扱通貨と多様な投資オプションが評価されています。特に「貸暗号資産サービス」や「積立投資」といった長期運用向けのサービスは、安定した資産運用を目指すユーザーから好評です。
NFTマーケットプレイスの提供や、電気料金の暗号資産決済など、暗号資産の実用的な活用方法を提供している点も、多くのユーザーから支持されています。
セキュリティ面の評価
マネックスグループの傘下入り後、セキュリティ体制が大幅に強化された点が高く評価されています。「二段階認証の導入」「コールドウォレットでの資産管理」など、具体的なセキュリティ対策が信頼を得ています。
また、不正アクセス防止のための各種セキュリティ機能も充実しており、「安心して資産を預けられる」という声が多く見られます。
ユーザーからの悪い評判
手数料に関する不満
販売所での取引スプレッドが広いという指摘が多く見られます。特に短期売買を行うユーザーからは、「利益が出にくい」という不満の声が上がっています。
また、前述の通り送金手数料が高額という点も、ユーザーからの不満点として挙げられています。特に他の取引所と比較した際に、この差が顕著になるという指摘があります。
アプリの動作性能への指摘
アプリの動作が重くなることがあるという指摘があります。特に相場が大きく動いている時に、「チャートの更新が遅い」「取引画面の切り替えに時間がかかる」といった声が見られます。
また、一部のユーザーから「アプリがフリーズする」「突然落ちる」といった技術的な問題も報告されています。ただし、これらの問題は端末の性能やネットワーク環境にも影響される可能性があります。
サポート対応への要望
カスタマーサポートに関して、「回答までに時間がかかる」という声が見られます。特に取引に関する急を要する問い合わせの際に、対応が遅いという指摘があります。
また、「問い合わせ方法が限定的」という意見もあります。電話でのサポートがないため、チャットやメールでのやり取りに不便を感じているユーザーもいるようです。
初心者におすすめの暗号資産取引所3選
暗号資産投資を始めるにあたって、取引所選びは重要なポイントとなります。ここでは、初心者に特におすすめの3つの取引所を紹介します。それぞれの特徴を比較することで、自分に合った取引所を見つけることができるでしょう。
コインチェック
初心者向け機能の特徴
直感的な操作性と分かりやすいUI設計が、コインチェックの最大の特徴です。取引画面は必要な情報が整理されており、暗号資産取引の経験がない人でもスムーズに操作することができます。
特に評価が高いのが、スマートフォンアプリの使いやすさです。ウィジェット機能やプッシュ通知機能により、価格変動をリアルタイムで確認できます。また、500円という少額から投資を始められるため、初心者でも気軽にスタートできます。
取引方法も「販売所」と「取引所」の2種類から選べ、取引に慣れてから徐々にステップアップしていくことが可能です。また、自動積立機能により、コツコツとした資産形成も行えます。
セキュリティ対策
コインチェックでは、マネックスグループ傘下入り後にセキュリティを大幅に強化しています。二段階認証の必須化や、資産の大部分をコールドウォレットで管理するなど、安全性を重視した対策を実施しています。
また、不正アクセス検知システムを導入し、24時間体制で監視を行っています。さらに、定期的なセキュリティ監査も実施されており、継続的な安全性の確保に努めています。
費用面のメリット
コインチェックの大きな特徴として、取引所での取引手数料が無料である点が挙げられます。また、初期投資を抑えたい人向けに、500円という少額から取引を開始できる点も魅力です。
さらに、積立投資の手数料も無料となっており、長期的な資産形成を考える初心者にとって費用面でのハードルが低くなっています。ただし、販売所でのスプレッドは比較的広めに設定されている点には注意が必要です。
GMOコイン
取引ツールの特徴
GMOコインは、PC向けの取引ツール「GMOコインクライアント」が特に充実しています。テクニカル分析に必要な各種指標やチャートツールが豊富に用意されており、取引経験者からの評価も高いです。
また、スマートフォンアプリも直感的な操作が可能で、初心者でも扱いやすい設計となっています。リアルタイムのチャート表示や、豊富なテクニカル指標を活用した分析が可能です。
手数料の特徴
GMOコインの特徴は、業界最狭水準のスプレッドを実現している点です。特にビットコインの取引においては、競合他社と比較して有利な価格での取引が可能です。
また、レバレッジ取引の手数料も業界最安水準を維持しています。初心者が少額から始められる手数料体系となっており、取引コストを抑えた投資が可能です。
サポート体制
GMOコインは、24時間365日対応のカスタマーサポートを提供しています。電話、メール、チャットでの問い合わせに対応しており、初心者でも安心して取引を始めることができます。
さらに、初心者向けの取引マニュアルや動画コンテンツも充実しており、暗号資産取引の基礎から学ぶことができます。取引所選びに迷った際の相談にも丁寧に対応してくれます。
BITPOINT
取扱通貨の特徴
BITPOINTは、27種類の暗号資産を取り扱っており、主要な通貨はもちろん、新興の有望通貨まで幅広く取引が可能です。全ての通貨で日本円との取引ペアを提供しているため、初心者でも分かりやすい取引環境が整っています。
また、新規上場通貨の審査基準が厳格で、信頼性の高い通貨のみを取り扱っている点も特徴です。安全性を重視した通貨選定により、初心者でも安心して投資を始めることができます。
スプレッドの特徴
BITPOINTは、業界最狭クラスのスプレッドを実現しています。特にビットコインとイーサリアムのスプレッドは競合他社と比較して狭く設定されており、取引コストを抑えることができます。
さらに、取引量に応じた手数料の割引制度も設けられています。取引を重ねることで、より有利な条件での取引が可能になる仕組みとなっています。
独自サービスの特徴
BITPOINTでは、「トレード配当プログラム」という独自のサービスを提供しています。取引量に応じてポイントが付与され、そのポイントを暗号資産に交換できる仕組みです。
また、初心者向けの暗号資産セミナーを定期的に開催しており、投資の基礎知識から実践的な取引テクニックまで学ぶことができます。さらに、取引所独自の分析レポートも提供されており、投資判断の参考にすることができます。
コインチェックの口座開設手順を解説
コインチェックで暗号資産取引を始めるには、まず口座開設が必要です。ここでは初心者でも安心して始められるよう、手順を詳しく解説していきます。なお、口座開設は無料で、スマートフォンアプリまたはWebブラウザから申し込むことができます。
アカウント登録の流れ
まずはコインチェックのウェブサイトにアクセスし、基本的な情報を登録していきます。登録の手順は以下の通りです。
はじめにメールアドレスとパスワードを設定します。パスワードは8文字以上で、英数字を含む必要があります。登録したメールアドレスに確認メールが届くので、メール内のURLをクリックして認証を完了させます。
登録項目 | 注意点 |
---|---|
メールアドレス | 普段使用している有効なアドレス |
パスワード | 8文字以上で英数字を含む |
電話番号認証 | SMS受信可能な電話番号 |
次に電話番号認証を行います。入力した電話番号にSMSで認証コードが送信されるので、それを入力して認証を完了させます。この段階で基本的なアカウント登録は完了です。
本人確認書類の提出方法
アカウント登録後は、法令で定められた本人確認を行う必要があります。本人確認には2つの方法が用意されています。
1つ目は「かんたん本人確認」で、スマートフォンアプリを使用して本人確認書類と顔写真を撮影する方法です。2つ目は「ハガキによる本人確認」で、本人確認書類の画像をアップロードした後、住所確認用のハガキを受け取る方法です。
本人確認書類として使用できるものは以下の通りです
- 運転免許証(表面と裏面)
- パスポート(顔写真ページと住所記載ページ)
- マイナンバーカード(表面のみ)
- 在留カード(表面と裏面)
- 住民基本台帳カード(表面と裏面)
書類の撮影時は以下の点に注意が必要です。不鮮明な画像や規定外の撮影方法では再提出を求められる可能性があります。
取引開始までの注意点
本人確認書類の提出後、審査完了までに数日から1週間程度かかります。審査中は一部のサービスが制限されますが、この間にアプリの基本的な操作方法を確認したり、暗号資産に関する知識を深めたりすることをおすすめします。
審査完了後は日本円の入金が可能になります。入金方法は銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3種類から選択できます。入金方法によって手数料が異なるため、以下の表で確認しましょう。
入金方法 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
銀行振込 | 無料(振込手数料は別途) | 数時間〜1営業日 |
コンビニ入金 | 770円〜1,018円 | 即時反映 |
クイック入金 | 770円〜 | 即時反映 |
また、取引開始前に二段階認証の設定を強く推奨します。これにより、不正アクセスのリスクを大幅に減らすことができます。設定方法はアプリ内の「セキュリティ設定」から行うことができます。
よくある質問(FAQ)
コインチェックの利用を検討する際によく寄せられる質問について、重要なポイントを整理して解説します。サービス利用前に確認しておくと安心です。
口座開設の条件について
口座開設には以下の基本的な条件を満たす必要があります。
- 20歳以上75歳未満であること
- 日本国内に居住していること
- 本人名義の金融機関口座を保有していること
- 携帯電話番号を保有していること
また、本人確認書類として、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどのいずれかが必要です。在留カードをお持ちの外国籍の方も、日本国内居住であれば口座開設が可能です。
なお、以下のような場合は口座開設ができない可能性があります
- 過去に利用規約違反で口座を解約されている場合
- 反社会的勢力との関係が認められる場合
- 提出書類に不備や虚偽がある場合
取引可能な通貨ペアについて
コインチェックでは31種類の暗号資産を取り扱っており、すべての通貨で日本円との取引が可能です。主な取引可能通貨ペアは以下の通りです。
取引形式 | 取扱通貨数 | 最低取引額 |
---|---|---|
販売所取引 | 28種類 | 500円から |
取引所取引 | 20種類 | 0.005BTC以上かつ500円以上 |
取引所取引ではビットコインとの取引ペアも提供されており、アルトコインの取引もビットコイン建てで行うことができます。ただし、アプリ版では販売所取引のみの対応となっています。
セキュリティ対策について
コインチェックでは、複数のセキュリティ対策を組み合わせて利用者の資産を保護しています。主な対策は以下の通りです。
- 二段階認証の必須化
- コールドウォレットでの資産管理
- マルチシグ技術の採用
- SSL暗号化通信の導入
- 不正アクセス検知システム
また、24時間体制のセキュリティ監視を行っており、不審な動きが検知された場合は即座に対応する体制を整えています。万が一の事態に備えて、定期的なバックアップも実施しています。
まとめ
コインチェックは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応した暗号資産取引所です。特に以下の点が大きな特徴となっています。
- 国内最大級の31種類の暗号資産を取扱
- 初心者に優しい直感的なUI設計
- 充実したスマホアプリの機能
- 積立投資や貸暗号資産など多様なサービス
一方で、送金手数料が高めに設定されている点や、レバレッジ取引に対応していない点などは、検討時に考慮すべき要素といえます。
2024年12月にはナスダック上場を果たし、より一層のサービス拡充が期待されています。これから暗号資産投資を始める方にとって、安心して利用できる取引所の選択肢の一つとして検討する価値があるでしょう。
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