HTML・CSSとは
HTML(HyperText Markup Language)は、Webページの構造を定義するためのマークアップ言語です。WebブラウザはHTMLコードを解釈し、ユーザーが見ることができるウェブページを表示します。HTMLは主にタグ(< >で囲まれた要素)を使って文書の構造を作成し、見出し、段落、リストなどの要素を表現します。
CSS(Cascading Style Sheets)は、HTML文書の見栄えやレイアウトを指定するためのスタイルシート言語です。CSSを使うことで、テキストの色やサイズ、背景色、マージンやパディングなどの余白、要素の位置や表示方法などを指定することができます。HTMLとCSSを組み合わせることで、美しいウェブページを作ることができます。
この二つは、本当に基礎中の基礎とも言えるので、しっかりと覚えて活用できるようにしましょう。
基本を学んで行こう
HTMLとCSSを学ぶにあたって、まずは基本的なタグとプロパティを学ぶことが重要です。以下では、それぞれの要点を紹介します。
HTMLの基本的なタグ
HTMLは、Webサイトの文書作成やレイアウト調整に使われる言語です。HTMLを学ぶ際には、以下の基本的なタグを覚えることが重要です。
- htmlタグ: HTML文書全体を囲むタグです。 <html></html>
- headタグ: タイトルやCSS、JavaScriptなどの情報を指定するタグです。 <head></head>
- bodyタグ: 実際のWebページの内容を記述するタグです。 <body></body>
- h1〜h6タグ: 見出しを表すタグで、重要度に応じて使用します。 <h1></h1>など
- pタグ: 段落を表すタグで、文章をまとめる際に使用します。 <p></p>
- aタグ: リンクを作成するためのタグです。 <a></a>
- imgタグ: 画像を表示するためのタグです。 <img>
これらのタグを使って、ページの構造や見た目を調整することができます。
CSSの基本的なプロパティ
CSSは、Webページのデザインや装飾、レイアウトを指定するための言語です。CSSを学ぶ際には、以下の基本的なプロパティを覚えることが重要です。
- colorプロパティ: 文字の色を指定します。 例)color:white;やcolor:#fff;など(これは白を指定するコードです)
- background-colorプロパティ: 背景色を指定します。
- font-sizeプロパティ: 文字のサイズを指定します。 例)font-size:11px;やfont-size:100%;など
- font-familyプロパティ: 文字のフォントを指定します。
- marginプロパティ: 要素の外側の余白を指定します。
- paddingプロパティ: 要素の内側の余白を指定します。
- widthプロパティ: 要素の幅を指定します。
- heightプロパティ: 要素の高さを指定します。
これらのプロパティを使って、文字や要素の色、サイズ、位置などを調整することができます。
オンラインで学習できるサービスを使おう
未経験者がHTML・CSSの学習を始めるためには、オンラインで学習できるサービスを利用することがおすすめです。以下に初心者向けの教材・コースの選び方やおすすめの学習サイト、慣れるまでの学習の進め方を紹介します。
初心者向けの教材・コースの選び方
HTML・CSSの学習教材やコースは数多く存在しており、初心者にとってはどれを選べばよいか迷うこともあるでしょう。それを選ぶ際のポイントを以下に示します。
- 実践的な内容が含まれているか:実際に手を動かす機会が多く、実践的な演習や課題がある教材・コースを選びましょう。単純に知識を得るだけではなく、実際にコーディングを行いながら学んでいくことで、スキルの定着が図れます。
- サポートやフォーラムの充実度:初心者が学習する上で分からないことや困ったことはつきものです。その際にサポートやフォーラムが充実しているか確認しましょう。質問ができる環境が整っていると、学習中の疑問点を早く解消できます。
- 参考になる実績や評判:過去にその教材やコースを利用した人たちの評判や実績を調べることも重要です。信頼性のある教材やコースを選ぶことで、効果的な学習を行うことができます。
これらのポイントを考慮しながら、自分に最適な教材やコースを選ぶことが大切です。
おすすめの学習サイト
初心者におすすめのHTML・CSS学習サイトをいくつか紹介します。以下のサイトは、初心者向けの教材の提供やコミュニティの活発さなど、学習に役立つ要素が充実していると評判です。
- Progate:初心者向けのプログラミング学習サイトです。HTML・CSSの基礎から実践的な内容まで幅広く学ぶことができます。
- Paizaラーニング:初心者向けの学習サイトで、実際のプロのエンジニアが作成したコンテンツを利用できます。初心者向けのテキスト教材や練習問題などが充実しています。
- Codecademy:英語の学習サイトですが、HTML・CSSの基礎や応用的なテクニックを学ぶことができます。インタラクティブな形式で学ぶため、理解度の確認も容易です。
その他にもプログラミングスクールに通うことや、YouTubeでプログラミングについての学習を調べてみるなど、様々な選択肢があります。
自分に合った教材を見つけて学習を進めていきましょう。
慣れるまでの学習の進め方
HTML・CSSの学習は短期間で基礎を身につけることができますが、慣れるまでには時間がかかる場合もあります。以下の学習の進め方を参考にしながら、着実にスキルを習得しましょう。
- まずは基礎を押さえる:HTMLとCSSの基本的な文法やタグ、プロパティをしっかりと理解しましょう。基礎ができると応用的な要素も理解しやすくなります。
- 実際のWebサイトを参考にする:自分が作りたいWebサイトやお手本となるWebサイトを参考にしながら学習してみましょう。実践的な例を見ながら学ぶことで、実際の開発に近い感覚を得ることができます。
- 応用的なテクニックを学ぶ:基本をマスターしたら、応用的なテクニックやプロパティを学んでいきましょう。これにより、より魅力的なWebページを作成することができます。
- フィードバックをもらう:作成したWebサイトやコードに対してフィードバックをもらうことで、自分の成長を実感することができます。コミュニティやサポートを活用して、他の人に評価をもらいましょう。
これらの学習の進め方を意識しながら、着実に実力をつけていきましょう。
具体的な学習計画の立て方
HTMLとCSSの学習計画を立てる際には、以下のようなスケジュール例やスキル習得までの期間を考慮することが重要です。
学習のスケジュール例(私がHTML・CSS取得時に実践していた方法)
HTMLとCSSもそうですが、エンジニアに向けて色々な言語や用語を覚えるための、学習計画は無理なく続けるために、適切なスケジュールを作成する必要があります。
いきなり、毎日6時間!とか、3日で特定の言語を覚え切る!は正直言って難しいです。
なので、私の場合は必ず休みの日を作って自分に無理をさせないように勉強をおこなっています。
例えば…
- 週3回、2時間程度の時間を確保して学習を行うようにカレンダーに勉強する日を記述しておく。
- まずは基本的なHTMLのタグやCSSを使って簡単なWEBページを作ってみます。
- ②ができたら、他のサイトのページを模倣して作ってみます。
- ③ができたら、もう少し難しいサイトページを模倣して作ってみます。※これを繰り返していきます。
1ヶ月間これを繰り返すだけでも十分にHTMLとCSSについての理解を深めることができると思います。
また、学習した内容は記録しておくことで、以前の自分がどのような部分でつまづいていたのかを改めて確認することもできます。
学習していた記録はエンジニアとして転職をする場合にも非常に役立ちます。
私はGithubというサービスを利用して学習記録を残すようにしています。
※Githubの画面より抜粋
Githubは更新回数に応じて、緑のブロック部分が増える(草を生やす)仕様になっています。
転職をする際、ポートフォリオ(制作物)やこのGithubの提出を求められる場合が多いです。
ですので、この緑を増やす(記録を残す)ことは
それだけ学習意欲がある=エンジニアとして適性がある
として評価され採用されることもあります。
そのため、学習した記録はしっかりと残しておくことをおすすめします。
自分にあった学習方法を探していく
HTMLやCSSの学習において、分からないことが出てきた場合には以下のような対処法を取ることで、学習の継続を図ることができます。
分からないことがあったときの対処法
無理せず続けるためのコツ
HTMLやCSSの学習においては、分からないことがあっても諦めずに取り組むことが大切です。そのためには、効果的な対処法を用いて学習を継続し、モチベーションを保つことが重要です。
HTML・CSS習得後の選択肢
HTMLとCSSを習得した後、未経験者には様々な選択肢があります。
例えば、フロントエンドエンジニアとして活動することです。フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの見た目や操作性を担当する役割であり、HTMLやCSSの知識が不可欠です。
フロントエンドエンジニアとして活動する場合、具体的にはデザイナーから提供されたデザインを実装したり、ユーザーインターフェースを作成したりします。
また、JavaScriptを使って動的な要素を追加したり、グラフィックやアニメーションを実装したりすることもあります。
その他にも、HTML・CSSの習得をもとに更なるスキル向上を目指す選択肢もあります。
例えば、他のプログラミング言語やフレームワークを学び、バックエンドの開発やフルスタックエンジニアとしてのスキルを磨くことができます。また、UI/UXデザインやディレクションの知識を身につけることで、よりユーザビリティの高いWebサイトやアプリケーションを開発することも可能です。
フロントエンドエンジニアや更なるスキル向上に取り組む際には、関連する情報を参考にしながら自己学習を進めることが大切です。また、実際にプロジェクトに参加してみたり、ポートフォリオを作成したりすることで実践的なスキルを身につけることも重要になってきます。
まとめ
HTMLとCSSを学ぶことは、基礎を学ぶこと以外にも、今後の自分の学習方針を決めるのも効果があると思います。
目標を定めて学習を継続する、その学習した内容を記録して、研鑽を積んでいきましょう。
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